ここでは構造計算ソフト業界に関する入門知識として、「構造計算ソフト」とは "どんなソフトなの?"、 "誰が使うの?"、また"業界におけるユニオンシステム"について、簡単にお話します。
構造設計と構造計算ソフト
「構造計算ソフト」とは、建物の「構造設計」をするときに使用されるソフトです。
構造設計は、建物の構造にかかわる設計のことで、 安全性・機能性・経済性を考慮して建物を構成する柱や梁などの、寸法を設計したり材料を決めたりします。
構造設計の内容としては、地震がきても大丈夫か、暴風がきても大丈夫か、大雪が積もっても大丈夫か、などがあります。しかし、これらを設計するには建物情報、材料情報、荷重情報などのデータが必要となり、 また膨大な数の計算を必要とします。そこで、こういった膨大な数の計算をコンピューターで処理するために「構造計算ソフト」が存在します。

中でも、1つの建物を対象に「入力」、「計算」、「出力」の一連の機能を備えた
ソフトのことを、「一貫構造計算ソフト」と呼びます。
【一貫構造計算ソフトの一連操作の概略フロー】
一貫構造計算ソフトには「入力」、「計算」、「出力」の機能があります。それがどのような流れで処理されていくのか、ユニオンシステムの一貫構造計算ソフトである『SS7』を例に見てみましょう。





こうして出来上がった「構造計算書」が構造設計の成果物となり、事務所同士で打合せをしたり、「構造計算適合性判定機関」と呼ばれる審査機関へ提出したりします。
とても多くの検討結果を出力するため、この構造計算書はときには数千ページにも及ぶことがあります。
ユニオンシステムではこの「一貫構造計算ソフト」をメイン商品とし、さまざまな構造計算ソフトを提供しています。