『Super Build/SS7』の導入事例
応力図・検定比図と躯体図が重なって表示できるのは分かりやすい。
こんあつし建築設計事務所
今 淳 様
所在地:青森県青森市 業種:構造設計事務所
まず初めに『SS7』を導入した経緯を教えてください。
2016年2月に青森で開催された『SS7』の説明会に参加したのがきっかけです。そのとき、『SS3』から『SS7』に進化した機能を見て、設計業務の効率化に繋がると判断し、『SS3』からの書き換えを決めました。
『SS7』を利用した感想をお聞かせください。
『SS3』でもマウス入力を利用していましたので、形状は違和感なく入力することができました。また、入力する単位が統一されたのも良いですね。『SS3』では、入力項目によって“cm”と“mm”が混在していましたが、『SS7』では“mm”に統一されましたので、入力ミスは少なくなると思います。
『SS7』をどのような物件でご利用いただきましたか? また、どのような機能が便利だと感じましたか?
プラント関係の建築物で『SS7』を利用しました。プラントは、色々な機械(装置)が設置されるため、小梁の配置が細かくなる傾向にあります。今回の物件も5次小梁まで必要になりましたが、『SS7』は対応していたので助かりました。更に、それぞれの小梁に特殊荷重が配置でき、「荷重名称」も入力できましたので、どの荷重がどこに配置されているかを視覚的に確認することができました。
また、ブレースの取り付き位置を「基礎梁の天端位置」として指定できるのも良かったです。これまでは、基礎梁の偏心モーメントなどを手計算で算出していましたからね。そのような手間が省けましたので、『SS7』を導入したメリットを感じました。
検定比図は、厳しい箇所の表示だけではなく、すべての比率を表示させることができますので、全体を見てどこに余裕があるのかを把握することができ、便利だと感じています。
また、他の物件で利用したのですが、ダミー層を利用することによって、忠実に建物形状を実現することもできました。「片持ち梁」や「片持ち床」などに傾斜(角度)をつけることもできますので、実状に近い表現ができています。
『SS7』は、全体的にシームレスになって操作性が向上したと感じます。また、解析速度が速くなりましたよね。他社の一貫ソフトウェアを使っている人から「なんでこんなに速いの?」と言われたこともあります。条件を変えて、すぐにシミュレーションができるところは便利です。
『SS7』への要望はありますか?
繋ぎの桁梁の軸力(ブレースの水平力)の検討をするときに『FA1』を活用していましたので、早く『SS7』と連動してほしいです。
※『FA1』Ver.3.60で対応済み(2020/02/25)
本日は、ありがとうございました。
取材協力:今 淳 様