『Super Build/RC診断』の導入事例
他のメーカーに比べて圧倒的に計算速度が速いです!
Sora構造計画株式会社
小町 美穂 様
所在地:北海道札幌市 業種:構造設計事務所
ご利用のきっかけをお聞かせください。
大学では構造系のゼミに所属し、RC耐震壁の崩壊形の実証実験に取り組んでいました。その後、道内の構造設計事務所に就職が決まったのですが、その事務所で『SS3』(当時は『SS1-改訂版』)を使っていましたね。その後、自分の時間を大切にしたいと思い、円満退社とともに独立開業しました。独立する前は、長期休暇も取れず仕事に追われておりましたが、毎年GW前後2~3週間ほど暖かい南の島国でのんびりしています。忙しさや喧騒から離れ気分をリフレッシュすることで、再度仕事をする活力がみなぎり前向きに仕事に取り組めます。プログラムに関しては、入力のし易さなど総合的にみてユニオンさんがメインになりました。
主にどのような物件が多いですか。
新築案件が約7割(官公庁と民間で半々くらい)、耐震診断が約3割です。北海道だけではなく、他の都府県の案件も行っています。元請けとして、意匠設計事務所やゼネコン、総合設計事務所などさまざまです。元請けの指定によって、プログラムを使い分けています。
複数のメーカーの耐震診断プログラムをお持ちですが、弊社のプログラムは他と比較していかがでしょうか。
ユニオンさんの場合は、とにかく計算速度が速いと感じます。先日、SRC造 11F、地下3F、PH3Fの建物の診断業務(3次診断)を行ったのですが、元請けの指定で他のメーカーのプログラムを使うことになりました。X方向(正負加力)の増分解析の処理だけでかなりの時間がかかり、最新スペックのPCを購入して解析をさせましたがそれでも1時間かかりました。同じような規模で13Fの建物をユニオンさんの『RC診断2001 Op.SRC』で処理したときは、数分で解析が終了しました。計算速度が速いと、業務効率がいいですよね。
基本的に、先方からの指定がなければユニオンさんのプログラムを利用するようにしています。とにかく入力が簡単で利便性がよいこと、解析スピードが速いことが主な理由です。逆に、他のメーカーのプログラムがいいなと思うところは、細かい出力設定ができることですね。例えば、塔屋のみ、地下階のみといった部分的な出力指定ができるところは便利ですね。そのあたりは、今後改善をお願いしたいところです。
設計上で気をつけていることを教えてください。
耐震診断を行う場合は、破壊形式を重視しています。破壊形式によって適正な評価ができているかを見極めるためでもあります。それから、重量もきちんとチェックしますし、柱の内法長さを適切に評価することも重要です。個材の検証は、別途行っています。また、プログラムはできるだけ最新バージョンで処理するよう心掛けています。
ユニオンシステムに対するご意見・ご感想をお聞かせください。
最近SRC造のホテルの耐震診断を行いました。3FまでSRC造で4F以上がRC造の混合構造9Fの物件でしたが、カットTの部材を入力することができませんでした。今回は断面性能を一部材ずつ入力することで対応しましたが、カットTの部材が最初から入力できれば助かります。
また、『Web License System』がとても便利だと感じています。事務所以外(例えば出張先など)でプログラムを利用することが多々ありますので、例えばノート型のパソコンにライセンスを保持しておけば便利です。USBキーだと、差し込む手間や破損のおそれがありますよね。
女性の構造設計者についてどう思われますか。
この業界では少ないと思いますし、若い方々がもっと構造設計の世界に飛び込んできて欲しいと思います。某大学の授業で、構造設計についての話をする機会がありました。今後もなにかしらの場で構造設計の魅力を語っていきたいですし、もう少し時間にゆとりができれば、構造設計に興味のある若い方(学生さんなど)との接点を持ってみたいと思います。
本日は、ありがとうございました。
取材協力:小町 美穂 様