『Super Build/SS7』の導入事例
『SS7』の導入で、20~30%の時間短縮につながりました。
株式会社 三四五建築研究所
飯倉 正和 様
菊田 正志 様
所在地:富山県富山市 業種:構造設計事務所
社名の由来を教えていただけますか。
社名の「三四五」(みよい)は、現代の建築設計においても重要な意味を持つ普遍的な定理「三四五(さしご)の定理」に由来しています。施主・施工者・設計者が互いに信頼の絆で結ばれ、「三方よし」となる仕事を目指すことを表しています。
どのような物件を扱っておられますか。
官庁関連の物件が多いのですが、民間物件も住宅からマンション、商業施設まで、幅広く手掛けています。最近では、下階がRC造で上階が木造の学校案件や、商業施設なども増えました。
富山県は製薬会社が多く、昔からお付き合いのある企業の工場を何社か設計したことがあります。製薬設備の増強前に、建物自体の安全性検証のための耐震診断業務を依頼される事例も増えてきました。
『SS7』の印象はいかがでしたか?
当初は他社の一貫ソフトウェアをメインで使用していました。その後、検証用に導入した『SS1(改)』の方が、「使いやすいし、見やすい。色々なモデル化ができる」ということで、ユニオンさんのソフトウェアをメインで使うようになりました。今では他社の一貫ソフトウェアは使用していません。
『SS7』はその場で、応力図なり何なり、すぐに全部を確認できる点が一番便利だと思います。見たい物件だけ結果を「バン!」と、すぐに出せるのがいいですね。入力全般と計算時間が短くなったのと、エラーやワーニングメッセージをすぐに確認できるのは大きいです。この点だけでも、『SS3』より時間がかなり短縮できていると思います。
実際に『SS7』を使われた感想を教えてください。
まず、断面算定結果はNG部材だけを画面表示できるので、その部材を見て「どういうNGなのか」をすぐ確認できることです。今までは、いちいち出力してから、NG部材を探さないといけなかったので大変でした。(アプリケーションの配置など)画面は『SS3』の良さを引き継いだまま、計算のNGをすぐに確認できるようになりました。また、計算書はカラー印刷していますが、NG部分の色が変わるので、すぐに分かります。
横補剛材の本数を直接入力する場合などは、配置した平面図を見ながら入力できるので、通りを間違えることもありません。「この通りにこれだけの配置が必要だな」などとイメージしながら入力するより、確認しながらできるのが一番だなと感じています。『SS3』では、頭でイメージしながら入力しなくてはいけなかったのですが、『SS7』では目で確認しながらできるので、間違えることはまずありません。
設計業務の効率化につながった機能は何ですか?
1つの物件で最大5つまでデータを管理できる機能が便利です。今までは、ちょっと変更するときでもコピーしてデータをどんどん増やしていましたが、『SS7』は5パターンまでデータを管理できます。結果の比較もできるのがいいですね。今手掛けているRC造では、ルート1のバージョンとルート3のバージョンで、どちらもNGがない状態にして見比べたりできるのは、すごく便利です。復元データを切り替えられる機能も利用しています。
ダミー層の機能も効率化につながっています。明らかに階高が違っていれば、層ごとの扱いでいいと思うのですが、同一層だけど段差がついているようなケースは『SS7』になってからは、1つの層としてダミー層の指定ができるのは良いと思います。
審査上も問題ないし、出力もちゃんとしている。すぐに確認できるので、入力、計算、結果のスピードアップになっています。従来と比べ、20~30%の時間短縮になっていると思います。
建築確認審査機関や構造計算適合判定機関の提出で『SS7』の事例は増えていますか?
『SS7』で、富山県の適合性判定に出したのも、弊社が一番早かったと思います。今ではほとんど『SS7』で設計しています。
最後に、ご意見やご感想があれば教えてください。
入力中のデータを90度や180度回転できる機能が加わりましたね。弊社は総合事務所なので、過去にも計算段階で必要となるケースがありました。今後も、業界で初めてとなるような使い勝手の良い機能アップを期待しています。
本日は、ありがとうございました。
取材協力:飯倉 正和 様、菊田 正志 様
- 【 会社名 】
- 株式会社 三四五建築研究所
- 【 URL 】
- http://www.miyoi.co.jp
- 【 所在地 】
- 富山県富山市
- 【 事業内容 】
- ・建築設計並びに監理
・企画都市環境設計
・総合施設の企画立案
・再開発コンサルタント