『ソフトウェアサポート』の導入事例
昔から非常に丁寧なサポートでした。
株式会社 アール・アイ・エー
白根澤 英幸 様
所在地:東京都港区 業種:総合設計事務所
主にどのような物件が多いですか?
当社は、全国に11箇所の拠点があり、鹿児島・沖縄から青森・北海道まで事業を展開しています。共同住宅(高層マンション含む)や商業施設建物、その他学校施設や医療系施設等の公共施設など多様な種類の建物を設計していますので、扱う構造種別は、S造、RC造、SRC造建物と色々な構造種別を設計する機会が有ります。他にも当社は、都市計画や再開発計画に伴う複合用途の施設の設計も多く手がけています。総合事務所なので、計画がスタートした初期段階から『SS3』を使用して検討することも多くあります。初期段階では簡易モデルによる概略計算を行って、建物規模や構造ボリュームの確認を目的とした使用なのですが、超高層等の規模でも、短時間で建物の傾向を把握することができるので助かっています。
ご利用のきっかけは?
もう15年以上も前の話になるのですが、当時、構造計算プログラムの機能が拡充されている中、『SS1-改訂版』が一番多くの節点数を扱え、(高層建物含む)大規模建物の解析が可能だったことと、他社メーカーに比べ、非常に解析スピードが速かったということです。おまけに、『SS1-改訂版』のオプションで、基礎梁検討や杭検討など、なかなか痒い所に手が届く機能に早くから対応していましたよね。今では、『BF1 』、『SoilBase2008』で地盤性状を考慮した解析までできるようになっていますので、杭や地盤データを構造設計部内で共有して使用しています。プログラムが成長すると同時に社内のデータ蓄積も成長するので、設計がやりやすくなっています。
擬似立体解析から立体解析への移行、そして、保有水平耐力計算まで対応した『SS2』等、どれも早くから対応しており、設計者としてはとても助かりました。当社としても最新の技術をどんどん取り入れたかったので、結果的にお付き合いが長くなったということです。現在では、自由度の高いものや、振動解析系プログラムと連動するような一連計算プログラムを持っています。どれも特徴がありますが、やっぱり『SS3』が使いやすく、実際に起動している時間も長いです。構造設計部の方針として、一人一本ずつ『SS3』を動かせるようにして、メインプログラムとして使用しています。
ご利用になってよかったところは?
『SS3』を使っている設計事務所は本当に多いです。個人事務所からゼネコン・組織事務所まで導入していますね。他社も含めて技術者同士のネットワークがあるのはいろいろと相談ができるので良いですね。意外と構造設計者同士の情報交換は活発で、入力方法やモデル化についての情報をやり取りしています。『SS3』は、(致命的な)バグが少ないとか、品質が安定しているとか、使い勝手が良いなど、周りの構造設計者も言っていますよ。
『SS3』の最近のヒット作は、マウス入力です。複雑な形状の建物で威力を発揮しています。マウス入力では、3D図を見ながら平(立)面図を見ることができ、視覚的に節点移動や架構形状を確認できるのが良いです。入力を間違えても、戻るボタンですぐに戻せますからね。また、マウス入力の3D表示を意匠担当者に見せながら打ち合わせをすると、意匠設計者にも非常によく理解してもらえます。特に建物を表示する角度を自由に変更して印刷できるので、打ち合わせがスムーズになりました。
他社との違いはいかがですか?
他社プログラムを使わざるを得ないときに実感するのですが、『SS3』を使用すると、設計時間を短くすることができます。これは、入出力データの作成や確認作業を早く終えることができ、かつ解析スピードも速いということです。
特に、他社プログラムで大規模建物を増分解析させると非常に解析時間が長く感じてしまいます。その他、入出力の際にも、他社プログラムだと大量に印刷枚数が出力されますが、『SS3』では、出力項目を選択できて出力も見やすく、欲しいデータだけ印刷できるので、エコにもつながっていると感じます。
『Web License System』になって非常に使い勝手が良くなりました。当社では、基本的に構造設計担当者が、そのまま現場も担当しています。現場事務所にて担当者が『SS3』や『BF1』等を動かすこともあるのです。例えば、現場で杭の偏心が生じた場合等、現場にて方向性を打ち立てて、確認検査機関と調整しています。現場では、補強の有無が分かるだけでも随分助かりますからね。また、出張中や土日でも出張先や自宅でプログラムを利用できるのは、作業効率が非常に上がりました。
アフターフォローはいかがですか?
サポートセンターも非常に充実しています。昔から非常に丁寧なサポートでしたからね。こちらからの質問が悪くても、推論して返答がきますし、(質問の)趣旨が伝わるとすぐに調べてもらい、二の電話、三の電話がありますから助かります。今は、メールになって更にスピードアップした感じですね。(→プログラム専任制を導入し、メールを一箇所に集めることで効率化を図っています。)質問返答内容が紙ですと紛失してしまいますが、メールだと転送するだけなので、部内の共有も図りやすく、本文検索できますから管理しやすいです。
でも、意外と助かっているのは、web サイトの「Q&A」サイトなのです。半分ぐらいの疑問が解消しているのではないかな。構造設計部では、まずはあそこを見るように習慣づけています。いつでも閲覧できて、答えやヒントが載っている場合が多いので重宝しています。『SS3』だけでなく、『BF1』や他のプログラムもあり、合計1500件以上掲載しているのですね。他社の「Q&A」サイトと比較しても掲載数が多く、キーワード検索等も利用して、有効に活用しています。今後もユニオンシステムに期待しています。
本日は、ありがとうございました。
取材協力:白根澤 英幸 様
- 【 会社名 】
- 株式会社 アール・アイ・エー
- 【 所在地 】
- 東京都港区
- 【 事業内容 】
- 都市・建築・住宅に関する企画・計画・設計