『Super Build/SS7』の導入事例
『SS7』を使うと、『SS3』を立ち上げる気にならないです。
有限会社 テイクトゥケー
北川 健人 様
所在地:東京都杉並区 業種:構造設計事務所
事務所の概要を教えてください。
会社を設立して今年で11年目になります。スタッフは5名で、平均年齢は32歳。最近では、耐震診断や耐震補強が仕事の半分を占めるようになりました。現場監理もいくつか手掛けています。
『SS7』をご利用になったきっかけを教えてください。
元々『SS3』を使っていたことがきっかけです。何社か共同で設計する大きなプロジェクトがあり、そのときに初めて『SS3』を知りました。実際、導入した後も、それまで使っていた他社のソフトウェアで「苦労していたことは何だったのか?」と感じましたね。『SS3』も使いやすいのですが、『SS7』はそれよりも格段に入力しやすくなりました。
『SS7』を使われた感想はいかがですか?
構造デザインが容易になった点はすごく助かっています。意匠側との共有もやりやすくなりました。中間層のモデルのときは、中間層で入力するパターンと、それを荷重として上に入れたときのパターンを両方検討しています。両方検討した結果の差が出ることはほとんどありませんでした。
中間層でやったとき、ヒンジ距離が考慮されていなかったりするので、どうしても手計算でチェックする作業は必要になります。実状どおり入力されているので、「内法はこれだろう」と思い込んでしまうことがあります。審査を出してから、差し替えに慌てたことがあります。今では、何が考慮されているのか把握できてきたので、圧倒的に使いやすくなりました。
具体的に『SS7』の良かった機能を教えてください。
ねじりが発生する建物などは、自分のモデル化が本当にきちんと入力されているのかどうかと思い、モデル化をためらうことがありましたが、『SS7』ではまずビジュアルが確認できて、その動きが分かる。各通りの変位が見られて、それがイメージ通りであれば、すごく分かりやすいと思います。以前はテキストで入力していました。形もグリッドごとにしか出ておらず、正確な長さも出ていない状態で確認するとなると、入力をためらいます。安全側とやっていたところの実状を把握するという面で、いいソフトウェアだと思います。
『SS7』の導入後は、新規案件すべてで活用しています。学校建物などのRC造やS造はもちろんのこと、PC梁や立体トラスなど、さまざまな架構に使用しています。そのほか、スラブの水平ブレースを入力して、スラブの剛性を評価し、ねじりの検討をするときにも、よく利用しています。
効率化の面で『SS7』の機能はいかがですか。
まだ、計算結果を複数保存できる機能を使いこなせていません。PC屋さんにPCの検討をしてもらうとき、PCの荷重を除いた状態での長期応力が必要なため、荷重がある・なしのデータ作成に使いたいと考えています。
建物の回転機能やデータ比較機能ができるようになりましたが、利用していますか?
今までのソフトウェアのイメージだと、こちらが要望を出しても、なかなか実現しないことが多かったように感じます。『SS7』の場合は、こちらが要望を出していなくても、他社からの要望があればすぐに実現するため、逆に機能を使いこなせていない面があります。建物の回転機能やデータ比較機能が便利な機能であることは聞いただけで分かるので、時間を作って勉強したいと思います。
弊社のサポート体制はいかがでしょうか。
webサイトの「Q&A」にほとんど回答が載っていますし、マニュアルがきちんと整備されていますから、とても重宝しています。おかげで、他社のソフトウェアから『SS3』へ乗り換えるときも、苦労せずスムーズに移行することができました。
今後の展望を教えてください。
育てるのにも時間がかかりますし、あまりスタッフの数を増やさず、2年に1人くらいの増員で運営したいと思います。この構造設計という仕事は好きじゃないと続かないと思うんですよね。だから、同じ考えを共有できる人を育て、プロ集団としてやっていきたいと考えています。将来、スタッフが独立することは仕方がないと思いますが、彼らが独立後も同じ案件で一緒に仕事ができる関係性を築けたら理想的です。
本日は、ありがとうございました。
取材協力:北川 健人 様