『Super Build/SS7』の導入事例
「どうして『SS7』を使わないの?」と聞かれるくらいです。
株式会社 ライフ設計事務所
(左より)加藤 訓子 様、森部 大喜 様、藤原 裕 様
所在地:東京都北区 業種:総合設計事務所
貴社の業務内容を教えてください
(藤原氏)弊社には金属工事設計、施工設計・監理、総合人材サービス部、構造設計部と大きく分けて4つの部署があります。金属工事設計と施工設計・監理は施工図の作成や現場監督を派遣する部署で、総合人材サービス部は事務員やCADオペレーターの派遣業務などを手がけています。私たちが所属する構造設計部では大きく分けて2つの業務――主に国内の確認申請が必要な建築物とプラント工場の設計を担当しています。
個人宅や商業施設、事務所ビル、駐車場、工場など、依頼があれば幅広くお引き受けするスタイルです。建物の構造種別は約90%がS造。たまにRCとSRC造もあるほか、木造の施工図を描くこともあります。ユニオンさんのソフトウェアは国内の申請が必要な建物に利用しています。プラント関係では国内が90%、海外が10%くらいで、主に他社のソフトウェアを使っています。
初めて『SS7』を使われたときの印象をお聞かせください。
(藤原氏)『SS7』がリリースされて2~3カ月経ったころに導入したと記憶しています。
(加藤氏)初めて使ったのは、『SS7』で2層にまたがるブレースが扱えるようになったと聞いて、形状的にはそれほど複雑ではない駐車場案件において、スロープ形状で恐る恐る試した時だと思います。当初は、『SS3』で想定していた剛性や変位の状態が『SS7』だと予想と少し違うことがあり、すり合わせをどうしようか戸惑うこともありました。
最近では、ほかの事務所さんも含め、任意形状が扱える一貫計算ソフトウェアで提出される機会が増えてきたようです。『SS3』でモデル化して審査機関に提出すると、「どうして『SS7』を使わないの?」と聞かれるくらいです。『SS7』の解析内容や出てくる結果を追いかけていくと、「よく考えられているな」と思います。私の中では、信頼度が高いソフトウェアです。
具体的に『SS7』のどういった機能が良いと思われましたか?
(藤原氏)マウス入力がメインになって、常に画面上でほとんどの作業ができてしまうという点は使いやすい。利便性がすごく向上したという印象があります。あとは解析結果を文字で出したとき、NGの部分が赤で表示されるのは親切な機能だと思いました。
きれいな四角い建物だけではないので、層をまたぐようなブレースや節点の同一化は画期的だと思います。『SS3』では、実状の建物と違うモデルを入力しないといけない時、実際の建物との差異を別途検討して審査機関へ説明する必要がありました。『SS7』ではそうした作業がすごく減ったので助かっています。また一本部材の指定もマウス入力により画面上で指定できるので、非常に便利です。
設計業務の効率化と言う面で『SS3』と比較してどの程度変わりましたか?
(藤原氏)解析スピードが上がっているので、何回もシミュレートするときなどは非常に速くなっていると思います。
(加藤氏)作業時間が20%くらい減少したと感じます。でも、『SS3』でモデル化して入力する手間や解析結果を別途検討する作業の手間などを考えれば、精神的な負担は50%以上軽減されていると思います。複数の方と一緒に仕事をしていても、数字を追わずにモデル化がおかしいかどうかを確認すればいいので、精度も上がったと思います。基本的なモデルの骨組みを作るときには『SS3』で簡単に柱梁だけ入力し、それを『SS7』へ読み込むプロセスは結構やっています。
建築確認審査機関や構造計算適合性判定機関での『SS7』の反応はいかがですか?
(藤原氏)確認機関も適判機関も、解説書の内容についての指摘はあまりないです。恐らく、『SS7』での申請件数が増えて、プログラム自体も周知されてきたからでしょう。
(加藤氏)逆に私たちの方が『SS7』に詳しいと思われているようで、出力の見方や結果項目の記載ページなどについて聞かれることがよくあります(笑)。
サポートセンターは利用されますか?
(藤原氏)はい。質問に対する返答がとても早くて助かっています。あれはすごいと思います。『SS7』を使い始めたころは入力項目に不明な点が多かったため、使い方など基本的なことでよく利用していたと思います。それが解決されてからは、建物固有の問題で解析がうまく流れなかったときや、細部の結果に対する疑問を解消したいときに利用しています。
Q&Aページに対する要望としては、エラーやワーニングメッセージを検索しても引っかからないことがあるので、多岐にわたってカバーしていただけると非常に助かります。
『SS7 Op.積算』について。
(加藤氏)お付き合いいただいている業者だとかメーカーで、構造解析自体はしないのですが、『SS7 Op.積算』を使っている方がすごく多いです。『SS7』でざっくりとしたモデルが組んであって、「鉄骨のボリュームを拾ってあるから、使って」というふうにデータを渡されることもあります。弊社に『SS7 Op.積算』の有無を聞かれることもあります。たいへん使い勝手の良いソフトウェアだと思います。「(数量が)すぐ出るんだよ、アレ」って、評判ですよ(笑)。
本日は、ありがとうございました。
取材協力:藤原 裕 様、加藤 訓子 様
- 【 会社名 】
- 株式会社 ライフ設計事務所
- 【 URL 】
- https://www.life-sekkei.co.jp/
- 【 所在地 】
- 東京都北区
- 【 事業内容 】
- ・建築物全般の構造の基本設計 実施設計 プラント設計、耐震診断
・建築物全般の施工詳細設計、意匠図設計(躯体工事・仕上工事・金属工事)
・建物管理、施工管理
・人材派遣業、人材紹介業
・有料職業紹介
・CADスクール