『Super Build／SS7』の導入事例

主にどのような物件が多いでしょうか？

主に、RC造中心。具体的には、ビルやホテル、マンション、商業施設などを中心に扱っています。当初は『SS7』での設計を外注先に依頼していましたが、今は『SS7』を使用して自分自身で設計を行っています。今までは他社ソフトウェアをメインで使用していましたが、『SS7』を使用するメリットもあるので、基本設計の段階で物件によって使い分けをするようになりました。

ソフトウェアをご利用になったきっかけを教えてください。

父がユニオンシステムのソフトウェアを使用していたことがきっかけです。父は『SS3』と他社ソフトウェアを併用している様子でしたが、主に使用していたのは『SS3』でした。独立したときに父の事務所を引き継ぐように、その流れで『SS3』を含む複数のソフトウェアを利用していました。その後は、外注先が『SS7』を使用していることが多かったので早い段階から書き換えをしました。『SS3』から『SS7』へ書き換えしたことによって、外注先とのデータ連携がスムーズになったため、早めに書き換えをして良かったです。

主な利用方法を教えてください。

『SS7』では整形に近い建物に使用しています。RC造は特に安定性とわかりやすさ、調整のしやすさを重視しています。部材の入力、断面の作成が楽です。部材ごとに一括で変更できることも良いですね。

ご利用になって良かったところを教えてください。

とにかく入力が楽！！他社ソフトウェアとは比較にならないと思います。

設計業務の効率化につながった機能を教えてください。

計算スピードですね。
あとは、結果を5つまで保存して選択できる機能を活用して、比較できたり、複数の結果を並べたりできるのもいいです。
昔の案件を画面上で確認したいときも多いので、今後同時起動もできるようになれば嬉しいです。

あとは、接合部の設計について定着金物がいろいろ試せることですかね。他社ソフトウェアでは全く試せないこともありますし、製造メーカーにじかで頼むケースもあります。
そういう面も含めてRC造は『SS7』で設計することがほとんどですね。
逆梁が入力しやすい点もいいですね。

『SS3』と比較して入力、操作、解析スピードなどはいかがでしょうか？

まず、画面がきれい。ビジュアル面が優れていて、使い心地がとにかく気に入っています。もともとマウス入力が中心だったので、荷重の入力やスリットの入れ方などいろいろと使い心地がいい。
フレームや層で部材をコピーできるのもいい点ですね。例えば、窓や床が各階で同じ形状だとコピーして配置することができるので、非常に楽です。
あとは、3D表示などの結果も立体で見ながら確認することが多くて、より鮮明に入力・確認できますよね。特に、杭や部材がわかりやすいです。

他社メーカーのソフトウェアと比較していかがでしょうか？

基本的に他社メーカーと併用していますが、『SS7』は計算が安定していますね。他社ソフトウェアは保有水平耐力で計算がずっと終わらないこともあります。『SS7』を使用していて計算中で仕事が止まることはないですね。
あとは、構造計算書が見やすいです。枚数が全然違う。他社ソフトウェアだと倍ぐらいページ数が変わってしまうので、出力するのに苦労するほどの枚数です。
例えば、断面検定表を取って見ても、コンパクトにまとまって出力されています。壁、地中梁、梁など断面がばらばらだと一つ一つ確認しなくてはいけないです。だから、『SS7』のように見やすい出力だと助かりますね。

そうそう。結果を出した後の作業が楽なのも良い点ですね。修正がしやすいです。結果もCSVで出力することができ、メッセージ表示も見やすいです。

建築確認検査機関や構造計算適合性判定機関に提出していかがでしたか？

余計な指摘を受けないことです。担当者も見たことがあるからどこに何が書かれているのかを知っていますよね。『SS7』以外のソフトウェアだと「○○はどこに書かれていますか？」と言われますが、私もどこにあるかすべてを把握していないので、確認する作業が大変です。

最後に、今後の『SS7』について何を一番期待されていますか？

大概できるのですが、もう少し自由度が高い方が良いですね。複雑な形状については入力するのに少しテクニックが必要ですよね。

本日は、ありがとうございました。

取材協力：遠山 元教 様