『Super Build/SS7 Op.免震部材』の導入事例

株式会社 オムニ設計

ソフトウェア

作業時間の短縮と単純な入力ミスを心配しなくてもよいという安心感ですね

株式会社 オムニ設計

所在地:東京都新宿区  業種:構造設計事務所

免震物件では主にどのような物件が多いでしょうか?

弊社は、建築物の構造設計を専業とする一級建築士事務所として、1990年(平成2年)に創業して以来、大手設計事務所やゼネコンからの依頼を中心に多種多様な建築物の構造設計を行っております。建築構造設計において高度化・複雑化していく技術に対して最先端の計算ツールを複数用意しており、さまざまな検討項目に対して、どのツールを用いて、どのように検討するのか設計スタッフの技術力の高度化を図り実践しております。
その中で、時刻歴応答解析を必要とする免震建築物の設計も行っており、上部構造の断面選定と合わせ、支承材や減衰材の配置計画を行います。設計期間は長くなるのですが、病院や物流倉庫、超高層マンションなどの免震物件を、年間3~4棟のペースで設計しております。

S造 設計実例(3D図 全体)
▲S造 設計実例(3D図 全体)
S造 設計実例1(平面図)
▲S造 設計実例1(平面図)

ソフトウェアをご利用になったきっかけを教えてください。

これまでは、『SS7』で計算した上部構造の支点反力などを利用し、Excelで免震部材の付加曲げ(Pδ、Qh)を個別に計算し、水平外力とともに『SS7』に直接入力して、支点反力の変動を確認するという収斂作業が非常に面倒だったのですが、『Op.免震部材』の導入により、それらの作業から解放されることを期待し、検討することになりました。

S造 設計実例(3D図 拡大)
▲S造 設計実例(3D図 拡大)

ご利用になって良かったところを教えてください。

作業時間の短縮と単純な入力ミスを心配しなくてもよいという安心感ですね。Excelにデータを入力するときもそうですが、『SS7』に付加曲げを入力するときにも、応力の向きなども気をつけなければなりません。これまでは必ず応力図で結果を確認していました。このようなチェック時間が省けますし、なによりExcelの作り込み時間がなくなりました。設計変更など、荷重や剛性が大きく変わるようなことがあるたびに、この作業を繰り返さねばなりませんでしたので、本当に助かっております。
機能的には圧縮側と引張側で、支承材の鉛直剛性が変更できることですね。引張側の剛性を、製品リストの引張剛性、またはKt/Kcの入力値から設定でき、支点の浮き上がり時の剛性低下率として反映されますので、評定での引き抜き時剛性の話に対応できます。
また、『SS7』のオプションソフトなので、計算条件の指定や支承材、減衰材の配置方法などが『SS7』の入力そのものなので、すぐに使えました。

RC造 設計実例(3D図 拡大)
▲RC造 設計実例(3D図 拡大)

『SS7 Op.免震部材』のご要望などはございますか?

免震層の変位を複数指定して、免震層の偏心率を確認したいですね。現状は『3D・DynamicPRO』で対応できますので、その結果を利用しています。
また、支承材や減衰材などのメーカー対応をしていただけたらと思います。『3D・DynamicPRO』で搭載された製品は順次搭載予定とのことですので、期待しております。
その他、作図機能を含めて要望をまとめてみましたので検討をお願いします。例えば、「限界曲線図」では任意のγを指定できるようにしてほしいとか、応力図の表示方法として、付加曲げ分のみの応力図も出力できるように、などです。対応してもらえれば更に便利に利用できます。今後の機能アップを期待しております。

RC造 設計事例(立面図)
▲RC造 設計事例(立面図)

本日は、ありがとうございました。

取材協力:小辻 翔太郎 様 五十嵐 史也 様
取材日:2023年1月

会社概要

【 会社名 】
株式会社 オムニ設計
【 URL 】
http://www.omni-arc.co.jp
【 所在地 】
東京都新宿区
【 事業内容 】
新築物件の構造計画・構造設計・構造監理
既存建物の耐震調査・耐震診断・補強設計・補強工事監理

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