『Super Build/WRC』の導入事例
手計算した結果とほぼ近い内容
株式会社 デザインセンター
所在地:北海道札幌市 業種:総合設計事務所
ソフトウェアを導入した時期と経緯について教えていただけますか。
当社では壁式構造の設計が大半を占めます。以前は手計算(表計算ソフトウェア)で確認申請を行っていましたが、偽装事件以後、審査機関の方から手計算では時間がかかるような検討を要求されるようになりました。
効率的に審査機関の要求に対応するために『WRC』を導入することにしました。
手計算では時間がかかる検討とはどのような内容ですか。
バランスに対する総曲げ抵抗の検討や壁柱の個別計算をしなければならない部分ですね。
壁式構造はあくまでルート1の設計ですから、今までは壁量が満足し、Σ2.5Aw≧Z・Wi・Ai・βをクリアしていれば、確認申請が下りていました。ところが平13国交告示1026号や法改正により、そういった設計判断ができなくなりました。
住宅は片側に窓が多くて、もう片側は窓が少ないなどのバランスの良くない物件が多く、偏心率を0.15で満足させることが難しいです。そのときバランスに対する総曲げ抵抗の検討を手計算で対応するのは無理があります。また壁柱の検討などもすべて手計算していたら、時間がかかりすぎて、お客様に迷惑がかかりますので。
ソフトウェアを導入したことで時間短縮につながったということですね。その他に当社の『WRC』を選んだ理由はありますか?
ソフトウェアの計算結果が手計算と大きく異なると、お客様からしてみれば「じゃあ、前の計算結果はどうなの?」ってなると思うんですね。だからソフトウェアを導入するときはユニオンだけではなく、他メーカーの壁式ソフトウェアも触って手計算との結果比較を行いました。
結果はどうでしたか?
あるメーカーのソフトウェアで計算させると、あばら筋が手計算した時と大きく異なる配筋になりましたが、ユニオンの計算結果は、手計算した結果とほぼ近い内容でした。
操作性についてはいかがでしたか?
操作性については実際自分が入力して感じてみないと分からない部分が多いですからね。
各メーカーのソフトウェアを入力し、納得してからユニオンのソフトウェアを導入しました。計算条件が詳細に設定できるのもいいですね。
全体的に使って良かった点を教えてください。
他のメーカーと比べて、総曲げ抵抗の検討の機能があったことは良かったです。 層間変形角が1/2000を満足している内容であれば、偏心率・剛性率が基準を満足していない場合も総曲げ抵抗の検討まで設計できますからね。その機能は重宝しています。
本日は、ありがとうございました。
- 【 会社名 】
- 株式会社 デザインセンター
- 【 URL 】
- http://www.d-center.jp/
- 【 所在地 】
- 北海道札幌市
- 【 事業内容 】
- 建築企画・デザイン(3DCGプレゼンテーション)、タウン企画・提案、建築設計、構造計画・設計、商品企画・開発・商品化、建築積算