Super Build/RC診断2001 Ver2.7(2018)
更新内容
『RC診断2001 Ver2.7(2018)』管理番号003 →『RC診断2001 Ver2.7(2018)』管理番号004(VerUp対象:RC診断2001 Ver2 以上)インターネットダウンロード : 2021/05/24
- ◆機能アップ
- [SS7データリンク]画面において、『SS7』で構造種別に木造を含むデータを表示しないようにしました。また、計算結果に木造が含まれているデータを選択した場合は、メッセージ「ERROR No.25 主体構造に木造を含んでいるデータは使用できません。」を表示して開けないようにしました。
- ◆変更点
- 計算
- 以下の2つの条件を満たす場合、柱頭側のせん断終局強度の算定に用いるせん断スパンには、柱脚側と同じせん断スパンを用いるべきところ0としていました。
- ・独立柱で、片持ち柱の場合
- ・計算条件[片持ち柱の柱頭の取扱い]で“<1>柱頭の曲げ耐力を0とする”を指定した場合
- 直交壁を考慮したRC独立柱の曲げ終局強度の計算において、『SS3』の[12.5.1 壁]壁筋の登録で壁筋の鉄筋種別を指定したとき、直交壁の鉄筋の降伏点強度を本来の値の1/100としていました。
- 以下の3つの条件を満たす場合、独立柱のせん断終局強度のσoeに用いる等価柱幅beは、柱幅の1.2倍を上限とすべきところ、そのまま有効な直交壁の断面積と柱断面積の集計から求めたbeを用いていました。
- ・2001年版のRC診断基準の場合
- ・直交壁が柱に取り付く場合
- ・有効な直交壁の断面積と柱断面積の集計から求めたbeが、柱幅の1.2倍を超える場合
- 『SS7』データ利用において、以下の条件をすべて満たす柱の内法高さが正しく計算できていませんでした。
- ・柱頭または柱脚に取り付く梁がミラー配置されている
- ・『SS7』で開口を包絡しないと指定している
- ・開口が2個以上配置された壁の付帯柱
- 出力
- 以下の2つの条件を満たす場合、「袖壁付柱のせん断終局強度」の袖壁のせん断補強筋の出力で、本来 344N/mm²を出力すべきところ、284N/mm²を出力していました。
- ・『SS7』データ利用時の場合
- ・鉄筋種別にSD295Aを指定した場合
- RC袖壁付柱およびSRC袖壁付柱において、曲げ終局強度が負値の場合に0として扱っていることをワーニングメッセージで示すようにしました。
WARNING No.190 $$$$ 階 $$$$ フレーム $$$$ 軸 袖壁付柱のMuが負値です。
$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$0とします。($$次診断・$$加力時) - 『SS7』データのリンク
- 以下のデータが未入力の場合に正しくリンクできず、不正終了する場合がありました。
- ・柱の主筋
- ・柱のせん断補強筋
- ・梁の主筋
- ・梁のせん断補強筋
- ・壁筋
- [建物規模-2.各階床面積の入力方法]を“<2>『SS7』の計算値による”としたとき、『SS7』の[基本事項-各層床面積]で直接入力した床面積をリンクするようにしました。
- [2.1.剛性計算条件-3.RC・SRC柱・梁-5.腰壁・垂壁・袖壁の厚さ]で入力した壁厚未満の壁はリンクせず無視すべきところ、リンクしていました。
- 『SS7』の入力項目[4.1.標準使用材料-1.コンクリート・鉄筋-3.鉄筋種別]の異形鉄筋の種別の入力で、“D51~D51”と範囲指定した場合に、正しくリンクできていませんでした。
- 『SS7』で壁厚を0とした壁に、3方スリットが入力されているとき、『RC診断2001』にリンクして解析すると解析を中断していましたが、3方スリットの指定を無視してリンクするようにしました。
- リンクするデータが『SS7』で保存されていない場合、メッセージを表示して保存するまで開けないようにしました。
- リンク後の『SS7』診断データの名前に、半角英数以外を入力した場合、メッセージ「フォルダ名は英数半角で8文字までに制限しています」を表示して注意を促すようにしました。
- [SS7からリンク]のステータスバーの説明を「『SS7』データからリンクします。」に修正しました。
- 入力
- SI単位のデータを使用した場合、[42.降伏点強度の直接指定(鉄筋)]の入力画面で表示する単位は[N/mm²]とすべきところ、3次診断が指定できない構造種別の場合に[kg/cm²]となっていました。画面表示のみの不具合で、計算には影響しません。
- 混合S造の階がRC造の階に挟まれている物件データでは、本来、メッセージを表示して取り扱えないようにすべきところ、処理を中断せず、解析可能な状態となっていました。
- [開く][SS7データリンク]画面において、[Tab]キーによるフォーカス順序が正しくありませんでした。
- [パスの設定]に登録する各パスのデフォルト値を以下のように変更しました。
- ・『SS7』のデータ用フォルダ:『SS7』で設定したSS7データのパス
(『SS7』で設定がなければ“C:\Usrdata\SS7Data”) - ・『SS7』の診断データ用フォルダ:“C:\Usrdata\TRC2001”
- ・『SS3』のデータ用フォルダ:『SS3』で設定したSS3データのパス
(『SS3』で設定がなければ“C:\Usrdata\SS3Data”) - ・『US2』のデータ用フォルダ:『US2』で設定したUS2データのパス
(『US2』で設定がなければ“C:\Usrdata\US2Data”)
- ・『SS7』のデータ用フォルダ:『SS7』で設定したSS7データのパス
- [データ情報]ウィンドウに、リンクに用いた『SS7』データのパスを表示するようにしました。
- [パスの設定]画面において、[Alt+F],[Alt+G],[Alt+V],[Alt+E]キーを入力した場合に参照するパスが正しくありませんでした。
- 作図
- 作図の平面図、立面図、C-F関係図、階とIs関係図において、プリンタに「Adobe Acrobat」などを設定してPDFに印刷すると、縮小された図が描画されることがありました。
- 『SS7』データを利用した場合で、『SS7』で認識されない壁が配置されていたとき、『RC診断2001』の平面図において、不正な壁が描画されることがありました。
- 『SS7』データを利用した場合で、[3.5.節点同一化]の移動元または移動先の節点に、[3.1.節点移動(軸振れ)]の指定があるとき、『RC診断2001』の平面図において、床が描画されないことがありました。
- 『SS7』データを利用した場合で、節点同一化により移動した節点に、出隅床、片持床、片持梁、外部袖壁が配置されているとき、作図の平面図において、これらの部材が誤って二重で描画されることがありました。
- 作図の立面図において、傾いたフレームに配置した壁の開口を描画する際、開口を立面に投影した形状で描画すべきところ、実長で描画していました。
【Super Build/RC診断2001 Op.2017】
以下の事項は『Super Build/RC診断2001 Op.2017』ライセンスを利用した場合の変更点です。
- 計算
- 以下の3つの条件を満たす場合、誤って、「ERROR No.86 柱の危険断面位置が不明であるため計算できません。危険断面位置を直接入力してください。」のエラーメッセージを出力して、解析を中断していました。
- ・[耐震診断方法-診断基準]で“RC診断基準2017”を指定した場合
- ・[耐震診断方法-解析条件1-20.袖壁付柱に対する反曲点高さの計算方法]で“仮想仕事法より算定する”と指定した条件が残っている場合(RC診断基準2017では、選択不可)
- ・[柱の内法高さの直接入力]の“<2>内法高さ”で柱の内法高さを指定し、同時に“<1>危険断面位置”で危険断面位置を指定していない場合
- [耐震診断方法-診断基準]で“RC診断基準2017”を指定した場合、RC袖壁付柱の反曲点高さhcwoを算定する際、多スパンにわたる梁が袖壁付柱の左側に取り付くとき、誤って左側に梁が配置されていないと認識していました。
【Super Build/RC診断2001 Op.SRC】
以下の事項は『Super Build/RC診断2001 Op.SRC』ライセンスを利用した場合の変更点です。
- 計算
- [耐震診断方法-解析条件1] 曲げ耐力算定方法[SRC]で、<1>完全塑性理論による手法 (断面ピース分割によるRC造の曲げ耐力にS造のM-N曲線による曲げ耐力を累加する)を指定した場合、片側に袖壁が取り付くSRC柱は等価断面に置換した長方形断面にモデル化し、柱なし壁と同様な手法で計算していましたが、そのままの断面形状で計算するように変更しました。
- [耐震診断方法-解析条件1] 曲げ耐力算定方法[SRC]で、<1>完全塑性理論による手法 (断面ピース分割によるRC造の曲げ耐力にS造のM-N曲線による曲げ耐力を累加する)を指定した場合、左右の袖壁の断面形状や壁筋が異なるSRC袖壁付柱の曲げ耐力の計算おいて、以下の条件のとき、RC造部分の曲げ耐力を0としていました。
- (1)作用軸力がrcNminとrcNmaxの間でRC造部分の曲げ耐力が負値となる
修正後:RC造部分の曲げ耐力をそのまま採用 - (2)作用軸力がrcNmin(RC造部分における引張軸耐力)より小さい
修正後:作用軸力がrcNminのときのRC造部分の曲げ耐力を採用 - (3)作用軸力がrcNmax(RC造部分における圧縮軸耐力)より大きい
修正後:作用軸力がrcNmaxのときのRC造部分の曲げ耐力を採用
- (1)作用軸力がrcNminとrcNmaxの間でRC造部分の曲げ耐力が負値となる
- 以下の2つの条件を満たす場合、非充腹形の脆性柱の3次診断の強度寄与係数は、本来、α1=0.65(R=1/500)、α2=1.000(R=1/250)、α3以降は“0.000”と扱うべきところ、強度寄与係数α1~α5すべてを“0.000”としていました。
- ・3次診断で節点振り分け後、検討柱の破壊形式が脆性柱と決まる場合
- ・[鉛直部材の直接入力]で、検討柱の2次診断時のF指標を“1.27”と指定した場合
- 吹き抜けSRC柱において、以下の2つの条件を満たす場合、上部の柱で曲げ終局強度時のせん断力の算定に利用する高さh'の算定に誤りがあり、上部と下部で保有せん断力が異なっていました。
- ・下部の柱に非埋込み柱脚部を指定した場合
- ・『SS3』の[12.7.4 Qy(QM)算定用の内法寸法-2 柱]で、下部の柱のみに柱頭、柱脚の危険断面位置を指定した場合
- 以下の4つの条件を満たすとき、F指標の算定に用いるSRC袖壁付柱の曲げ終局耐力は、本来、柱軸力を0としてRC部分とS造部分の曲げ終局耐力より算定すべきところ、誤ってS造部分の曲げ終局耐力に、鉄骨で負担させた軸力より求めた曲げ終局耐力を用いていました。
- ・3次診断の場合
- ・[耐震診断方法-解析条件1] 曲げ耐力算定方法[SRC]で、“<1>完全塑性理論による手法 (断面ピース分割によるRC造の曲げ耐力にS造のM-N曲線による曲げ耐力を累加する)”を指定した場合
- ・作用軸力が負値で、rcNmin(RC造部分における引張軸耐力)より小さい
- ・鉄骨で負担する軸力が鉄骨ウェブ部分の軸耐力より大きい場合
- 出力
- 以下の2つの条件を満たす場合、柱の構造種別の判別に誤りがあり、SRC柱をRC柱と認識していました。そのため、RC柱に対する「ERROR No.64 2次診断において3.2を超えるF指標が指定されています。」を出力して、解析を中断していました。
- ・SRC柱に3.2を超えるF指標を直接入力した場合
- ・[耐震診断方法-解析条件1] 袖壁付柱に対する反曲点高さの計算方法を“<2>仮想仕事法より算定する”を指定した場合
- 「診断結果比較」のEoB欄の出力において、Fu値ごとで算定したIs値はすべて出力すべきところ、誤って、CTu・SDの耐震判定とIs≧Isoの条件を同時に満たすIs値のみを出力していました。
- 解説書
- 以下の解説書において追記および修正を行いました。詳しくは解説書の更新履歴を参照してください。
- 『RC診断2001 Ver2.7(2018)』 解説書
- 『RC診断2001 Ver2.7(2018)』 評価適用外機能説明書
- 『RC診断2001 Op.2017』説明書
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