立体フレーム動的弾塑性応答解析ソフトウェア
『SS21/3D・DynamicPRO』Ver.1.1.3.1の機能紹介
日頃は、格別のご愛顧を賜り深謝いたします。
立体フレーム動的弾塑性応答解析ソフトウェア『SS21/3D・DynamicPRO』Ver.1.1.3.1をリリースいたしましたので、
お知らせいたします。
【基礎免震機能に対応】
免震部材を配置することで、免震建物のフレーム応答解析ができます。
免震支承材
『SS7』または『SS3』で作成した解析モデルの支点位置に対して、免震支承材を配置します。免震支承材として、以下の5種類が扱えます。また、鉛直ばねも扱えます。*1
※特性値はパラメータを直接入力する形式になります。
免震用ダンパー
免震用ダンパーは、任意の床位置に対して配置します。また、制振ダンパーと同様に、変位依存型ダンパー*2と速度依存型ダンパー(粘性系ダンパー・複合ダンパー)を扱えます。
付加曲げ(Q・h、P・δ)の考慮
免震部材による付加曲げ(Q・h、P・δ)を考慮することができます。
免震層に指定変位を与えたときの固有値解析、偏心率の計算
免震層に指定変位を設定できます(最大5個)。指定変位での等価剛性を用いた固有値解析、偏心率の計算ができます。
【疲労損傷度の計算に対応】
平成28年6月24日、国土交通省住宅局建築指導課より「超高層建築物等における南海トラフ沿いの巨大地震による
長周期地震動への対策について」が示され、多数の繰り返し変形により鉄骨梁端部に破断が生じないことの確認が必要となりました。破断が生じるかどうかの確認方法として、部材の時刻歴応答解析結果から振幅ごとの疲労を計算する精算的手法*3と、部材の最大塑性率と累積塑性変形倍率から計算する略算的手法*4に対応しました。
また、履歴系ダンパーおよびダンパー扱いと指定した柱、鉛直ブレースに対しても、精算的手法*3を用い、疲労損傷度を計算することができます。
【地震波の位相差を考慮した計算に対応】
建物長さLに対する地震動の時間遅れΔtを与えることで、基礎重心位置の並進加速度と回転加速度を自動計算し、計算に考慮することができます。
【結果CSV出力に対応】
計算結果をCSV形式のファイルへ出力します。
- *1水平方向はMSSモデル、鉛直方向は非線形ばねとなります。
- *2指定により1方向せん断バネモデルまたはMSSモデル。
- *3波形分解はレインフロー法を用いる。
- *4最大振幅繰り返し仮定と振幅頻度一様仮定の2つに対応。
詳しくは、資料請求フォームからお問い合わせいただくか、弊社営業支店または販売代理店までお問い合わせください。
2019年3月27日
ユニオンシステム株式会社
営業部 部長 池田 智昭