立体フレーム動的弾塑性応答解析ソフトウェア
『SS21/3D・DynamicPRO-LS』体験版リリースのお知らせ

日頃は、格別のご愛顧を賜り深謝いたします。
このたび、弊社では立体フレーム動的弾塑性応答解析ソフトウェア『SS21/3D・DynamicPRO-LS』の体験版をリリースいたしましたので、お知らせいたします。

『SS21/3D・DynamicPRO-LS』は、『SS21/3D・DynamicPRO』に対して、免震・制振部材の入力を不可とし、建物の解析モデルの節点数を200 までに制限したソフトウェアです。これまで普段の業務で応答解析を必要とされていなかったお客様にも、応答解析による動的な建物の性状の把握や設計のレベルアップに役立てられるツールとしてご利用いただければと考えております。

【特長】

手間なく簡単に解析

一貫構造計算ソフトウェア『SS7』および『SS3』と同じ解析モデルを用いますので、質点系モデルで必要な骨格曲線のモデル化の作業は不要です。応答解析は、解析条件と外乱を設定することで実行できます。入力データは別の物件でも流用できるため、同じ条件で解析する場合は、追加入力なしに解析できます。また、固有値解析は、本ソフトウェアにおける追加入力なしで実行できます。

Ai 分布の精算に利用

「2015 年版 建築物の構造関係技術基準解説書」1) 付録1-1.1(Ai の精算方法等)に記載の方法に用いる刺激関数および固有周期を計算できます。固有値解析のモデルは立体フレームになりますが、動的自由度を「水平X方向のみ」または「水平Y方向のみ」とすることで方向毎の結果を得ることができます。剛性や質量が各階で不均一である場合やツインタワーのような多剛床の場合に有用です。

固有モードズ(層レベル)
刺激関数の表示
▲表計算ソフトに、数値をコピーできます。

複雑な建物形状の応答性状を把握

吹き抜け、スキップフロア、変形床・多剛床など不整形な建物形状において立体フレームによる応答解析を行うことによって、建物のねじれ、特定層への変形集中・部材の損傷度等を把握し、静的な解析による構造計算のバックデータとして利用いただけます。また、P-Δ効果を考慮した応答解析も行えますので、大きな変形が生じる建物の応答の検証としても利用いただけます。

最大応答図(部材レベル)
▲各部材の耐力、最大応力、塑性率、累積塑性変形倍率、
エネルギー、各節点の最大変位、最大速度、最大加速度
最大応答図(層レベル)
▲各層のせん断力、せん断力係数、層間変位、転倒モーメント、最大変位、最大速度、最大加速度

振動アニメーションでわかりやすくプレゼンテーション

振動アニメーションでは、建物のねじれなど複雑な建物の動的性状の確認が容易です。2 つの結果を並べて表示でき、たとえば耐震補強前と耐震補強後の状態を比較するなど、施主に地震時の動的挙動をプレゼンテーションする場合に利用できます。
また、アニメーションを動画ファイルに保存すれば、本ソフトウェアがなくてもアニメーションをご覧いただけます。

振動アニメーション

【機能概要】

振動モデル 立体フレームモデル
考慮する変位成分 X・Y・Z・θ x・θ y・θ z・γ x・γ y (動的自由度としてはX・Y・Z・剛床θ z)
解析規模・特殊形状 節点数200を上限とする・特殊形状は『SS7』および『SS3』に準じる
固有値解析法 ハウスホルダー法・ヤコビ法
応答解析機能 直接積分法(Newmarkのβ法、β=1/4)による弾性解析および弾塑性解析
PーΔ効果の考慮
減衰タイプ
(内部粘性減衰)
初期剛性比例型・瞬間剛性比例型・質量比例型・レーリー型
初期剛性比例型・瞬間剛性比例型については、構造種別ごとに減衰定数の指定が可能
履歴特性の種類 曲げ :線形・標準型・逆行型・原点指向型・最大点指向型*1・TAKEDA モデル2)*1*2
せん断:線形・標準型・逆行型・原点指向型
軸  :線形・標準型・逆行型・原点指向型・最大点指向型*1・AxialStiffnessモデル3)*1
スリップ(引張のみ有効)*3
  • *1RC・SRC 部材に対してのみ指定可能
  • *2除荷剛性パラメータγと内部ループパラメータαの指定が可能
  • *3S 造のブレースに対してのみ指定可能
入力地震波の方向 X方向・Y方向・Z方向、XYZ方向同時入力、作用角度の入力
位相差入力として水平回転方向を考慮することも可能
地震波ファイル 『SS21 シリーズ』地震波ファイル (*.dswv) 標準対応
『SS21 シリーズ』が出力する加速度時刻歴ファイル (*.acc)、DynamicPRO 変換済ファイル (*.dwv)、『SuperDynamicPRO』の変換済ファイル (*.dy5) が変換可能
TEXT ファイル(カンマ・スペース・タブでデータが区切られたファイル、固定長によりデータが区切られたファイル)が変換可能

参考文献

  • 1)監修 国土交通省国土技術政策総合研究所,国立研究開発法人建築研究所:2015 年版 建築物の構造関係技術基準解説書,
    一般財団法人 建築行政情報センター,一般財団法人 日本建築防災協会,平成 27 年 6 月
  • 2)Takeda,Sozen,Nielsen:Reinforced Concrete Response to Simulated Earthquakes, ASCE,1970.12
  • 3)壁谷澤寿海,小谷俊介:耐震壁を有する鉄筋コンクリート構造物の非線形地震応答解析,コンクリート工学年次講演会講演論文集,1983

『3D・DynamicPRO-LS』は、『Super Build® 総合メンテナンス』にご契約いただいているお客様に限り
2020年3月31日まで無料でご利用いただけます。

『3D・DynamicPRO-LS』の利用方法

詳しくは、資料請求フォームからお問い合わせいただくか、弊社営業支店または販売代理店までお問い合わせください。

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2019年9月17日改訂

ユニオンシステム株式会社
営業部 部長 池田 智昭

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