「S&Uセミナー2023 『SS7』の実例紹介」アンケート集計結果
2023年7月20日に「S&Uセミナー2023 『SS7』の実例紹介」をオンラインで開催しました。当日は705名以上の方にご参加いただきました。セミナー終了後にアンケートをお願いしたところ、406名の参加者からご回答をいただきました。
この場をお借りして厚くお礼申し上げます。 いただきました貴重なご意見・ご要望は、今後の構造設計者向けセミナーの品質向上に活かし、スタッフ一同努力してまいります。
登壇者
- CLT耐震壁を併用した段々状の鉄骨架構による自動車展示場(平岩 良之 氏)
- 『SS7』を任意形状立体フレーム応力解析ソフトとして利用した設計例の紹介(中村 梓 氏)
- 上部4層に木造ラーメン架構を載せた鉄骨造12階建てビル(清水 靖真 氏)
- 制振部材を設置した超高層マンションの構造設計と解析モデル(上河内 宏文 氏)
- 園庭に開いた連棟切妻空間を持つ保育園(藤尾 篤 氏)
アンケート集計結果
セミナーの満足度
【Q】印象に残った理由(登壇者ごと)
CLT耐震壁を併用した段々状の鉄骨架構による自動車展示場(平岩 良之 氏)
- 時間の都合で平岩さんの内容のみ拝聴させていただきました。積極的な行動を伴えば自由な設計も可能性ありを感じるご説明でした。CLTの余力としての扱い・同実施、CLTの接合部実験・同ディーティール採用の際の等価ブレース置換については資料が拝見できれば参考となりそうです。
- 『SS7』のダミー層を駆使したうえで、CLT耐震壁を等価剛性のブレースに置換してモデル化を行っている建物の紹介で、複雑な建物でもモデル化が可能であることを強く実感できたためです。
- 『SS7』の使用可能範囲と他ソフトを状況に合わせて利用されている。木造に関して接合部の算定や実験等の方法は参考になりました。
- 異種構造部材を使用した設計が面白いと感じました。また、多くのダミー層を駆使してモデル化を行っている点にも興味が湧きました。
- 木構造が普及する中、どのように構造設計を進めたのか工夫点を生の声で聞くことができた。
『SS7』を任意形状立体フレーム応力解析ソフトとして利用した設計例の紹介(中村 梓 氏)
- 中村さんの広告塔(1本柱)の工作物を一貫計算で行うアイデアが良かった。又、ドーム形状の架構を一貫計算で行うのも面白かった。
- 中村さんの『SS7』の使用法についても、私自身も節点同一化等で複雑な建物を『SS7』で設計したことはありましたが、ここまで複雑なモデルを作成したことはないため、大変勉強になりました。
- かなり複雑な形状をしていましたが,応力解析はしてくれるんだと知りました。 細かな設定はさておき,任意系の三次元フレーム解析としての使い方もあるのかなと思いました。
- 『SS7』を使って複雑な形状の解析を行うことは想像もしていなかった。看板の検討などは変更も多いので真似をして今後の業務に生かしたい。
- 実例紹介の内容が分かりやすかった。広告塔と同様に手計算レベルの規模でも『SS7』を用いて最低限の作業で業務をなさっていることを知ることが出来、参考になった。
上部4層に木造ラーメン架構を載せた鉄骨造12階建てビル(清水 靖真 氏)
- 木造、『SS7』でも取り扱えるようになっているんですね。進化してますね。今後増やす必要のある構造体ですので馴染みのあるソフトで解析できるのは心強いと思いました。
- 木造ラーメン架構を含んだルート3の建物を『SS7』で設計されたことに驚きました。 今後、上記のような設計をする機会があれば、同様の手法を取りたいと思いました。
- S造の一部に木造が使用されており、『SS7』でのモデル化や評価等を工夫してなされていたので、印象的でした。木材を部分的に使用するNeedsが高まってきているように感じました。
- 『Op.木造ラーメン』のリリース前の物件とのことですが、創意工夫によって木造ラーメンの設計を実現されたことに大変感動しました。
- 大断面木造を既存の『SS7』にて検討している点に大変惹かれ、感服しました。線材置換したフレームに物性値を与える、という基本的で本質的なモデル化は他の材料でも適用可能性が考えられ、また接合部におけるシビアな検討は構造設計者としての質に接したようで、敬服いたします。
制振部材を設置した超高層マンションの構造設計と解析モデル(上河内 宏文 氏)
- 上河内氏の 計算ばかり追っかけるのでなく、大局的な目で見るべきとのコメントに共感しました。プログラムとコンピューターを使えば結果が出るため、根本的なことが理解出来ないまま設計に携わることのないようにしたいと思いました。
- 複雑な構造設計をとても分かりやすく解説してくださり勉強になりました。設計者判断の部分の考え方も今後の設計業務で参考になりそうです。
- 業務で経験したことが無い超高層建築物の構造設計という事で、制振構造等興味を持ってお話しを聞くことが出来ました。
- 任意形状については他社ソフトを使用しており、事例のような形状でも入力、計算できることを知れてよかった。『3D・DynamicPRO』の便利さを知れてよかった。
- 『3D・DynamicPRO』の実例と採用理由等、大変参考になった。また設計思想が近くとても共感できた。関東大震災のスペクトルと超高層の固有周期の関係はとても面白かった。
園庭に開いた連棟切妻空間を持つ保育園(藤尾 篤 氏)
- 業務の都合で最後のみの視聴となったため。円弧のモデルが入力可能であることは、知らなかった。
- 『SS7』を主軸とし、『SS7』ではできない部分を他のソフトで計算しその検討が更に『SS7』へ反映されています。各ソフトの特性が活かされ最適化している様に思いました。
- 弊社はS造をメインに設計しておりまして、変形した形状の建築物をどのように処理されているのかが、参考になりました。
- 節点の移動等により複雑な形状の検討が可能となる実例を視聴することができ、大変勉強になりました。
- コア構造とサブ構造の入力の紹介。何れも、『SS7』ではできないと思いあきらめていた機能(解析方法)でしたので、非常に参考になりました。
【Q】印象に残った理由(全体)
- 木造の構造設計を専門に行っているため大変興味が湧いた。 両者とも通常の設計方法から一歩進んだ設計をしており今後の参考になった。 他の方のお話もなかなか実務では取り組むには難しいものもあったが一技術者として大変ためになるものが多かった。
- 経験が少ない分野に関しての内容であったため、非常に興味深く拝聴させて頂きました。 他のセミナーでも実務者の生の声を聴けるという点で、有意義で貴重なセミナーでした。
- 普段使っている『SS7』が違うものに感じるくらい、「こんな使い方があったのか!」と感心しました。
- 特殊形状の応用方法や部材性能入力を工夫することで対応できる計算の幅が広がると知れたことが良かった。
- 各皆様大変ご苦労されて設計されており、なるほどとうなずくことが多く皆様の創意工夫がとても参考になり、楽しく拝聴することができました。
【Q】ご意見・ご感想
- 今回のセミナーでは、同じプログラムで様々な設計手法があることを勉強させていただきました。日々の設計業務のなかで参考になりそうな技法がたくさんあり、とても学びの多いセミナーだったと感じています。 全てのセミナーが興味深いものばかりでした。30分では物足りないと感じました。
- 今回「S&Uセミナー」に初めて参加いたしましたが、かなり実務に近い内容で有意義なセミナーだと感じました。 他社の設計者様の多様な設計思想、および思想に即した『SS7』の使用方法に触れる機会は他にないので、継続してこのようなセミナーを開催していただきたいです。ぜひとも毎回参加させていただきたく感じております。
- 構造設計事務所に勤めてまだ少ししか経ってないので、今回のような勉強する機会を頂けてとてもありがたかったです。
- 他の構造設計者がどのような考えで設計しているかは、完成した建物のみでは見えてこないため、このようなセミナーを聞くことで、いろいろな考え方が見えてくる。是非今後もこのようなセミナーを開催して欲しい。
- 今回のように事例紹介を通して、ソフトの活用方法のお話しをお聞かせいただけますと、自分が困ったときの一つの解決方法の手掛かりとなります。今後も是非続けていただけますと幸いです。
【Q】年齢
【Q】所属
弊社は、これからもお客様の声に耳を傾け、ソフトウェア開発やサービス向上に取り組んでまいります。今後とも末永くご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
2023年8月28日
ユニオンシステム株式会社
営業部 部長 池田 智昭