『Super Build®/SS7』Ver.1.1.1.20 リリースのお知らせ
一貫構造計算ソフトウェア『Super Build®/SS7』Ver.1.1.1.20をリリースしましたので、お知らせいたします。
機能アップ項目は、以下のとおりです。
【機能アップ項目】
【SS7 Premium】
以下の事項は『SS7 Premium』の機能アップ項目です。
『SS7』では、ご利用いただけません。
施工手順解析に対応しました。
- 固定+積載荷重時の応力解析において、層単位で施工手順を再現した応力解析を行います。
- 一般的に一貫構造計算では建物全体を入力して応力解析を行います。
そのため実状とは異なる建物形状や荷重での応力解析となり、高層建物や不整形な建物においては応力状態が実状とは大きく異なることがあります。
本機能を利用することで、施工手順に沿った実状に近い応力状態を算出します。
初期張力、温度応力に対応しました。
- 固定+積載荷重時の応力解析において、初期張力・温度応力を考慮することができます。
- 初期張力は鉛直ブレース、水平ブレースに対して指定可能で、部材の材端に張力を考慮します。
- 温度応力は柱、大梁、鉛直ブレース、水平ブレースに対して指定可能で、温度応力による軸力、曲げを考慮します(曲げは柱、大梁のみ)。
上部下部一体モデルの杭体耐力機能を拡張しました。
- 杭体のせん断降伏、せん断ひび割れを考慮した解析が可能です。
- 直接入力タイプの既製杭において、長期許容耐力、終局耐力、ひび割れ耐力の入力が可能です。
応力解析(一次)、応力解析(二次)において、最大8ケースのマルチスレッドに対応しました。
- 地震荷重、風荷重による各ケースについて、同時に解析します。
『Super Build®/SS7 Op.Python実行』
- Ver.1.1.1.20から『SS7 Premium』専用のオプション機能になります。
- Ver.1.1.1.20から『SS7 Premium』と『SS7 Op.Python実行』の両方のライセンスが必要となります。
- 「Python」 Ver.3.10に対応します。
『Super Build®/SS7 Op.コマンド実行』
- Ver.1.1.1.20から『SS7 Premium』の標準機能になります。
- Ver.1.1.1.20から『SS7 Premium』のライセンスだけで実行できます。
【SS7】
以下の事項は『SS7』の機能アップ項目です。
『SS7 Premium』でも使用できます。
『Super Build®/SS7 Op.木造ラーメン』
- 木質壁に対して、剛度増大率または低減率が入力できます。
『Super Build®/SS7 Op.免震部材』
以下のメーカー製品を使用できます。
- レール式転がり支承(免制震ディバイス)
- 増幅機構付き減衰装置(免制震ディバイス)
- ダンパー一体型積層ゴム(日鉄エンジニアリング)
- 曲面すべり支承(日鉄エンジニアリング)
- U型鋼製ダンパー(日鉄エンジニアリング)
- 高減衰ゴム系積層ゴム(ブリヂストン)
- 鉛直震度を1次、2次のそれぞれで、転倒モーメント比を1次、2次およびX方向、Y方向のそれぞれで指定できます。
- 支承材鉛直変形の考慮する・しないを指定できます。
マウス入力について以下の改善を行いました。
一本部材の常時表示
- 作図設定の[符号表示]タブに「一本部材」柱・大梁の指定を追加し、一本部材の矢印を常に表示できるようにしました。
フレーム外雑壁の平行移動
- [7.8.フレーム外雑壁]の「始点X」および「始点Y」で、先頭に“/”(スラッシュ)を付けて数値入力することで、フレーム外雑壁の平行移動ができます。
部材の表示・非表示
- 作図設定に[躯体表示]タブを追加し、平面図・立面図の躯体を表示/非表示できるようにしました。
グリッド入力画面の分割表示
- 平面図・立面図の画面を分割表示し、グリッド入力オンとオフの状態を並べて表示できます。
S造柱の鉄骨断面に、溝形鋼(単一・背合せ・腹合せ)が使用できます。
S造大梁、片持梁、小梁の鉄骨断面に、角形鋼管、円形鋼管、溝形鋼(単一・背合せ)が使用できます。
S造大梁、小梁の鉄骨断面において、H形鋼、溝形鋼の弱軸配置ができます。
S造の水平ブレースに、鋼材リストに登録されたH形鋼、角形鋼管、円形鋼管、引張ブレースが使用できます。
- 使用した鉄骨断面による断面算定、耐力計算、部材種別の計算に対応しました。
フレーム外杭の支持力計算に対応しました。
杭の断面数を5つに拡張し、各断面で断面算定を行えるようにしました。
杭の施工誤差を直接入力できるようにしました。
- 基礎計算条件で、杭の施工誤差を “考慮しない”、“基礎ごとに設定する”、“偏心方向に一定の誤差を考慮する”が選択できます。
- “基礎ごとに設定する”を選択すると、基礎ごとに誤差を入力し、偏心していない基礎についても施工誤差を考慮して計算します。
水平地盤反力係数の算定式に道路橋示方書式を追加しました。
杭反力計算におけるフーチングでの杭頭曲げの考慮方法を改善しました。
- 基礎計算条件で、“基礎底の杭頭MとQによる(基礎心における値)”を選択した場合、常にフーチングに曲げを負担させていたのを、支点の曲げ反力値から考慮する方向を判断するようにしました。
柱および大梁において、部材ごとに打増しを入力できるようにしました。
- [7.1.柱(柱脚)-設定]、[7.2.大梁-設定]で打増しの入力方法が選択できます。
- “部材ごと”に打増しを入力すると、自重と断面性能、フェイス位置、内法長さ、剛域、断面算定位置、危険断面位置に打増しが考慮されます。
軸降伏後に軸耐力を超える軸力を負担できるようにしました。
- [2.9.保有水平耐力計算条件-1.基本条件と荷重増分-9.軸耐力を超える軸力負担]で指定できます。
柱梁耐力比計算における地震時軸力の割増率を指定できるようにしました。
- [2.7.冷間角形計算条件-3.柱梁耐力比計算における地震時軸力]で指定できます。
結果作図「1.1.応力図(一次)」「1.5.応力図(二次)」において、梁のプロパティ画面で、1/4位置、3/4位置の曲げモーメントとせん断力が確認できるようにしました。
構造計算書から作成したPDFファイルにしおりを追加できるようにしました。
「SABTEC機械式定着RC設計指針2022年版」の以下の内容に対応しました。
- 鉛直スタブ付き接合部の入力
- 水平段差梁付き接合部の入力
- 最大層間変形角の直接入力
- 特殊柱梁接合部の自動判別
- 破壊形式の適合性判定
- ト形接合部の強度低下率の判定
高強度せん断補強筋に以下の3製品を追加しました。
- アークフープ785(山口鋼業株式会社)
- キョウエイリング785(共英製鋼株式会社)
- キョウエイリングSD490(共英製鋼株式会社)
高周波熱錬株式会社「ウルボン1275」の評定更新に対応しました。
- 付着割裂補強筋の入力に対応しました。
東京鉄鋼株式会社「パワーリング785」の評定更新に対応しました。
東京鉄鋼株式会社「マイティスマートベース」に対応しました。
東京鉄鋼株式会社「スマートベース」の製品追加に対応しました。
岡部株式会社・旭化成建材株式会社「セレクトベース」の製品追加に対応しました。
岡部株式会社・旭化成建材株式会社「ベースパック」の評定更新に対応しました。
日本鋳造株式会社「NCベースP」「NCベースEXⅡ」において、せん断耐力に柱側面のコンクリート支圧抵抗力(Qa2、Qu2)を考慮しました。
センクシア株式会社「ハイベースNEO」において、以下に対応しました。
- EB、EM型式をCFT柱で使用可能にしました。
- EM型式の最大適用柱板厚を40mmに変更しました。
日本製鉄株式会社「ハイパービーム」の鋼材リストを最新にしました。
日本製鉄株式会社「メガハイパービーム」の鋼材リストを追加しました。
ご不明な点がございましたら、弊社営業支店または販売代理店 までお問い合わせください。
2024年9月17日 改訂
ユニオンシステム株式会社