『Super Build/FA1』の導入事例
工場・体育館・スキップフロアのような建物に最適
株式会社 オムニ設計
小野田 秀男 様
所在地:東京都新宿区 業種:構造設計事務所
導入した経緯を教えてください。
私どもの会社は、耐震診断の物件を多く手がけているんですが、鉄骨造であれば保有水平耐力の結果をまとめるケースが多いんです。
床の構成がしっかりしている構造であれば一貫ソフトウェアの『SS3』で解析できるんですが、工場みたいに一つの建物にもう一つの建物がくっつくようなケースや、体育館のようなスキップフロアなどで剛床仮定が成立しないケースは、無理があったりしていたんです。
簡易的には、手計算による節点振り分け法で保有耐力を出して、診断の方に持っていってまとめたりしていたんですが、どうしても変形を考慮するのが難しかったんです。
そんなとき、任意形状平面フレーム解析で静的弾塑性解析ができるソフトウェア『FA1 Op.1』をwebサイトで見つけて、導入することにしました。
実際に使ってみて、いかがでしたか。
これは、某工場で解析した建物データです。(下図参照)クレーンがあって、方杖が最初から入っているような建物だったんですが、変形法による方杖を考慮した弾塑性解析の結果が得られました。また、クレーンが100tもあったのですが、右に寄ったとき、左に寄ったとき、中央に寄ったときで軸力が大きく変わるんです。
そうなるとM-N曲線の軸力の占める割合も大きく変わるんですが、このシミュレーションがソフトウェアで簡単にできました。部材角の上限を1/100と厳しい条件で設計しましたが、変形を制限した状況で診断が行えたのは、良かったですね。
今回初めて使用されたわけですが、操作性はいかがでしたか。
苦になりませんでした。基本的に『FA1』が操作できれば、問題ありません。
出力や作図はいかがでしたか?
応力図や変位図がきちんと作図されてわかりやすかったです。また、ステップ毎の結果が確認できるのも便利でした。
本日は、ありがとうございました。
取材協力:小野田 秀男 様
- 【 会社名 】
- 株式会社 オムニ設計
- 【 URL 】
- http://www.omni-arc.co.jp/
- 【 所在地 】
- 東京都新宿区
- 【 事業内容 】
- 新築建物の構造計画・構造設計・構造監理、既存建物の耐震調査・耐震診断・補強設計・補強工事監理