Super Build/SS3アップデートファイル
更新内容
旧Ver.1.1.1.40 → 新Ver.1.1.1.41(VerUp対象Ver.1.1.1.5以上)
インターネットダウンロード : 2016/04/04
- ◆機能アップ
- 「2015年版 建築物の構造関係技術基準解説書」(以下、技術基準解説書)を参考に以下の対応を行いました。
- S梁断面算定の横補剛の検討において、全塑性モーメントは計算条件の指定にかかわらず、常にウェブの曲げ耐力を考慮し、スカラップによる断面欠損がないものとして計算するようにしました。
- 柱はり耐力比(ルート判定)の計算において、H形梁の全塑性モーメントは計算条件の指定にかかわらず、常にスカラップによる断面欠損がないものとして計算するようにしました。
- 柱はり耐力比(崩壊形の判定)の計算において、全塑性モーメントは計算条件の指定にかかわらず、常にウェブの曲げ耐力を考慮し、横座屈は考慮しないものとして計算するようにしました。
対応内容 | 技術基準解説書 参照ページ |
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①耐力壁を有する剛節架構の応力割増しにおいて、デフォルトで割増しする対象を柱の曲げモーメントとせん断力に変更しました。 | P.323 |
②ルート2-3を採用した場合は終了時メッセージを出力するようにしました。 | P.374,P.405 |
③部材種別判定における、袖壁付き柱のσo・τu、腰壁・垂壁付き梁のτuの計算にデフォルトで採用する断面積を変更しました。また、袖壁付き柱のho/Dは2M/(Q・d)に替えないようにしました。 | P.393 |
④RC造耐震壁の側柱の断面が小さい場合、壁式構造の耐震壁として部材種別を判定するようにしました。 | P.393 |
⑤保証設計において、Ds算定時だけでなく、保有水平耐力時についても検討できるようにしました。 | P.401 |
⑥コンクリート破壊・ベースプレート破断の検討について、アンカーボルトの伸び能力の有無や保有耐力接合の判定にかかわらず、検討できるようにしました。 | P.627 |
⑦柱脚に作用するせん断力とアンカーボルトによる基礎コンクリートのコーン状破壊耐力(付1.2-30)式(アンカーボルト周辺の圧壊)の検討をできるようにしました。 | P.631 |
⑧露出柱脚の最大せん断耐力について、(付1.2-34)式~(付1.2-41)式に変更しました。 | P.632 |
⑨アンカーボルトの鋼構造設計規準による引張力とせん断力の組合せの検討において、アンカーボルト断面積をネジ部断面積に変更しました。また、アンカーボルトの長期許容引張応力度は、長期許容せん断応力度はに変更しました(短期は長期の1.5倍)。 | P.638~P.639 |
⑩アンカーボルトの定着の検討について、付録1-2.6の設計例-1 1. 3)に対応しました。 | P.639 |
⑪RC造梁および柱のせん断の検討において、ルート3の場合に「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説 2010」を参考に短期荷重に対する損傷制御のための検討に対応しました。 | P.649,P.654 |
- ◆変更点
- 計算部
- 【荷重計算】
- 概算軸力による“W/A”の計算において、入隅の面積は通り心間距離で計算すべきところ、構造心間距離で計算していました。
- 【ルート判定】
- S造ルート判定の延べ床面積の計算において、入隅の面積は通り心間距離で計算すべきところ、構造心間距離で計算していました。
- 【断面算定-柱脚】
- 柱脚の断面算定において、スーパーハイベースまたはハイベース・エコを使用した場合で、かつ、許容せん断耐力式の境界に該当する応力状態となるとき、誤って「WARNING No.111 計算出来ませんでした。」が出力される場合がありました。
- 【基礎による応力】
- 基礎梁の追加応力の計算において、杭頭モーメントが0.1[kN]小さくなる場合がありました。
- 【必要保有水平耐力】
- 未崩壊部材の余裕度による破壊モードの判定において、加力方向に取り付く梁の節点モーメントが耐震壁などの影響により0となる場合、かつ、直交方向の梁が軸振れしている場合、誤って直交方向に取り付く梁の節点モーメントの加力方向成分を考慮して破壊モードの判定を行っていました。
- 構造計算書
- 構造計算書「2.3使用材料・許容応力度」の出力において、マウス入力で梁または柱に[4.6.1コンクリート]で登録したコンクリートを指定しても、【コンクリート登録】の欄に指定したコンクリートが出力されていませんでした。
- 構造計算書「2.3使用材料・許容応力度」の出力において、[12.5.1壁]や[12.5.2垂・腰・袖壁]で壁部材にFcを直接指定しても、【コンクリート登録】の欄に指定したFcによるコンクリートが出力されていませんでした。
- 構造計算書「11.6.2 必要保有水平耐力と保有水平耐力比較図」において、一般階の階数が“1”のとき、壁負担せん断力は長方形で描画すべきところ、三角形で描画していました。
- 出力部
- 入力データList「1.4使用材料 (1)コンクリート」の出力において、[12.5.1壁]や[12.5.2垂・腰・袖壁]で壁部材にFcを直接指定した場合や、[4.6.1コンクリート]で登録したコンクリートを指定した場合に、【コンクリート登録】の欄に指定したコンクリートが出力されていませんでした。
- 入力データDump「2計算条件-(4) 断面算定条件 - 7)接合部-≪終局強度設計(RC・SRC部材)≫」において、改ページ処理が正しく行われなかったため、「9SRC部材のせん断補強筋比(ト,L)」および「10.柱有効せい係数」が出力されない場合がありました。
- 「7.4 せん断設計」の「(4)Qu/Qm」「(6)CMu/CMm,N/Nu」「(7)ΣCMu/ΣGMu」の出力において、出力の詳細指定で「出力方向フレーム指定」を、“加力・直交方向フレーム”とした場合、X方向フレームの一部が出力されない場合がありました。
- 入力部
- [2.4 断面算定条件-2 RC部材-1.梁・柱-短期荷重時のせん断設計(高強度せん断補強筋)]は、[標準使用材料-高強度せん断補強筋]を“<6>エムケーフープ”または“<7>SPR785フープ”とした場合のみ入力可能となるべきところ、“<8>OT685フープ”とした場合も入力可能となっていました。
- [12.6 柱脚形状-形状指定-露出型の登録]の軸部径において、一度正値で入力したのち、最小値未満の値を入力したとき、入力値を元の値にもどすべきところ、元の値×0.1した値となっていました。
- [12.6 柱脚形状-形状指定-露出型の登録]の軸部径において、一度負値で入力したのち、最大値を超える値を入力したとき、入力値を元の値にもどすべきところ、元の値×10した値となっていました。
- [12.6 柱脚形状-形状指定-露出型の登録]のネジ径において、一度正値で入力したのち、最小値未満の値を入力したとき、入力値を元の値にもどすべきところ、元の値×0.01した値となっていました。
- [12.6 柱脚形状-形状指定-露出型の登録]のネジ径において、一度負値で入力したのち、最大値を超える値を入力したとき、入力値を元の値にもどすべきところ、元の値×100した値となっていました。
- 別途計算機能
- ベースプレートの引張側曲げモーメントに対する応力度の検討において、2辺支持としての検討を行うか否かの判定に誤りがありました(H形鋼の幅とせいを逆にして判定していました)。
- ベースプレートの引張側曲げモーメントに対する応力度の検討において、H形鋼をY方向に強軸配置した場合、2辺支持の検討でMbが正しく計算できていませんでした。(Mb算出の際のL1,L2について、H形鋼の幅とせいを逆にして計算していました)
- ベースプレート下面の応力の計算において、アンカーボルトの軸断面積[cm2]の小数点以下3位が切り捨てられた値を用いて計算していました。
- アンカーボルトの引張力とせん断力の組合せの検討において、アンカーボルトの軸断面積[cm2]の小数点以下3位が切り捨てられた値を用いて計算していました。
- 機械式定着の検定において、[4.使用材料-4.3.鉄筋]の“層~層”を「上層~下層」という順番で入力された鉄筋データを計算に考慮していませんでした。
- 解説書
- 以下の解説書において追記および修正を行いました。詳しくは解説書の更新履歴を参照してください。
- 『SS3 マウス入力 解説書』
- 『SS3 入力編』
- 『SS3 計算編』
- 『SS3 出力編』
- 『SS3 CSVファイル入出力』
- 『SS3 耐震壁、柱脚の自動設計 解説書』
- 『SS3限界耐力 計算編』
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