Super Build/SS3アップデートファイル
更新内容
旧Ver.1.1.1.42 → 新Ver.1.1.1.43(VerUp対象Ver.1.1.1.5以上)
インターネットダウンロード : 2017/05/23
- ◆機能アップ
- RC造の柱・梁について、「鉄筋コンクリート造建物の靱性保証型耐震設計指針・同解説」を参考に、付着割裂破壊の検討(主筋の設計用付着応力度が付着信頼強度を下回ることを確認)を追加しました。
- [データの転送と消去]において、『RC診断2001』管理番号008のデータを含めてコピーするようにしました。
- ◆変更点
- 計算部
- 【剛性計算】
- 捩り剛性の計算において、角形鋼管の断面積Aの式の“-4r²”の項が抜けていました。
- 【荷重計算】
- 柱CMoQoの計算において、[2.2 荷重計算条件-4.剛域を考慮して荷重項の計算]で“<2>する”としても、[9.5 柱特殊荷重配置]で入力した荷重について剛域を考慮しない結果になっていました。
- 梁CMoQoの計算において、梁左端側の構造心が柱断面の外(梁スパン間)にある場合で、かつ、柱が断面性能直接入力部材のとき、左端Qoに構造心から柱面までの重量を考慮していませんでした。
- 【風荷重】
- ある階の高さ(G.Lから梁天までの距離)が0[m]のとき、その階の風力係数Cfが計算できませんでした。
- 建物外周部に片持ち梁で支持される庇のような大梁だけが存在するような形状において、内側の壁面を見付面積に考慮すべきところ、考慮されない場合がありました。
- 壁面の上辺と下辺の梁にそれぞれ中間節点があり、それら中間節点の水平方向の位置が異なり、かつ、いづれかの節点に[3.4節点の上下移動]の指定があるとき、見付面積が正しく計算できませんでした。
- 【応力解析】
- 許容応力度等計算で一次設計を弾塑性解析としたとき、および、限界耐力計算で損傷限界を増分解析としたとき、[部材耐力計算]まで解析済とし、[応力解析]を解析実行すると、弾塑性解析において長期応力が考慮されませんでした。
- 【ルート判定】
- ルート判定において、層間変形角が制限値をわずかに超えていても、判定結果がOKとなる場合がありました。層間変形角の分母を四捨五入した整数で判定していたのを切り捨てた整数で判定するようにしました。
- 【設計応力】
- 筋かいのβによる応力割増しにおいて、多スパンにブレースを配置した場合、ブレースによる増分軸力をブレースが取り付かない中間節点に考慮していました。
- 【断面算定】
- RC柱の断面算定において、[断面算定計算条件-共通事項]の[断面検定方法]を“<2>二軸曲げ”、[耐震壁周りの部材の算定]を“<2>しない”とし、X・Y方向の一方に耐震壁が取り付く柱の耐震壁方向に中間荷重が存在するとき、本来、中間荷重が作用しない方向の中央の検討は行いませんが、誤って許容曲げモーメント0として検討し、以下のメッセージが出力されていました。
- WARNING: No.560 長期設計用曲げモーメントが許容曲げモーメントを超えている。
- WARNING: No.563 短期設計用曲げモーメントが許容曲げモーメントを超えている。
- RC柱の断面算定において、長方形柱から円柱に変更した場合、Y方向の許容曲げモーメントと終局曲げモーメントについて、変更前に入力していた長方形柱のY方向主筋の強度を用いて計算していました。
- RCの円柱の断面算定において、[4.1標準使用材料]または[4.3鉄筋]で入力した柱主筋径(以下「標準径」とする)に対する強度と[配筋入力]で入力した主筋径に対する強度が異なる場合、[配筋入力]で入力した主筋径に対する強度を用いて計算すべきところ、Y方向の許容曲げモーメントと終局曲げモーメントについては標準径に対する強度を用いて計算していました。
- RC接合部の終局時の検定で、設計用せん断力に用いる柱終局曲げモーメントの計算において、[断面算定条件-RC部材-柱-Mu算定式の選択]を“<2>agより”とし、接合部に接続する柱のX方向主筋とY方向主筋の強度が異なるとき、強度換算した鉄筋断面積を用いるべきところ、強度換算していない鉄筋断面積を用いていました。
- SRC梁の断面算定において、鉄筋コンクリート部分の長期許容曲げモーメントrMaについて、長期設計用曲げモーメントMLが鉄骨部分の許容曲げモーメントsMo以下の場合、MLの値にかかわらず、端部・ハンチ・継手位置は上端引張、1/4(3/4)・中央位置は下端引張としてrMaを計算していました。
- SRC接合部の終局時の検定において、隅切りによって取り付くS梁・SRC梁を、接合部の終局曲げ強度の計算に考慮していませんでした。
- Uボンドの設計において、「UB450-C-D32」を用いたとき、Uプレートの幅・アンカーボルト間の距離に誤りがありました。
- (誤)Uプレートの幅=600[mm]、アンカーボルト間の距離=510[mm]
- (正)Uプレートの幅=620[mm]、アンカーボルト間の距離=530[mm]
- アンカーボルトの定着の検討(一次設計時)において、取り付く基礎梁の幅が異なる場合、正加力時・負加力時の投影面積Achは異なりますが、両加力時とも負加力時の投影面積になっていました。
- 【部材耐力計算】
- RC梁の曲げひび割れ耐力Mcの計算において、スラブを考慮した場合に、協力幅を計算する際の梁の接合状態(剛接合 or ピン接合)を誤って認識することがありました。
- 【保有耐力計算】
- 増分解析において、[9.15 応力計算用特殊荷重-地震力]の配置により中間荷重が作用するとき、危険断面位置の地震時応力は、左端M、中央M、右端Mの3点を通る2次曲線から計算すべきところ、左端と右端の節点モーメントを結ぶ直線より計算していたため、降伏判定が正しく行われていませんでした。
- 増分解析時の曲げひび割れ、および、曲げ降伏の判定において、柱の軸耐力がX方向とY方向で異なる場合、応力がどちらか一方向のM-N曲線の外側に達したとき、曲げひび割れや曲げ降伏と認識されませんでした。
- 構造計算書
- 構造計算書「11.3.6 Ds値算定表」、および、結果出力「7.3必要保有水平耐力-(4)構造特性係数」において、βuの値を絶対値で出力していました。
- 構造計算書「15.エコーデータ-(9)杭頭曲げモーメント」、入力データList「13.基礎関連データ-(9)杭頭曲げモーメント」、および、入力データDUMP「13.基礎関連データ-(9)杭頭曲げモーメント」において、タイトルが出力されるページで最も下に出力される軸の次の軸が出力されない場合がありました。
- 構造計算書[計算書作成-他の物件の計算書データの読み込み]において、物件データの略称が正しく表示されませんでした。
- [構造計算書]および[構造計算書その1]において、画面の下部の[プレビューウインドウの位置を保存]にチェックが入っていると、前回閉じた位置にプレビューウインドウを表示しますが、ディスプレイの設定が変わると画面外にプレビューウインドウが表示される場合がありました。
- 構造計算書の断面リストの出力において、構造計算書の起動時に入力データが別のプログラムによって排他で開かれていると、不正な断面リストが出力されていました。
排他で開かれている場合は、構造計算書の起動時にメッセージを出力して、起動しないようにしました。 - 出力部
- 結果出力[出力目次]において、[記号一覧]を指定していない場合、「2.3 C,Mo,Qo」の目次が出力されませんでした。
- 結果出力「2.2部材剛性-(10)仕口パネル」において、X1軸Y1軸に仕口パネルが存在しない、または、仕口パネルの変形を考慮していない層は、層名が出力されませんでした。
- 片持ち床・出隅・入隅に未登録の積載荷重No.を配置した場合、それぞれ以下のエラーメッセージを出力して解析を中断するようにしました。
- No.94 ###層,###フレーム,###軸で,片持ち床に未登録の積載荷重No.####が配置されている。
- No.95 ###層,###軸,###軸で,出隅に未登録の積載荷重No.####が配置されている。
- No.96 ###層,###軸,###軸で,入隅に未登録の積載荷重No.####が配置されている。
- 結果出力「4.7 剛性率・層間変形角」「4.9 ルート判別表」において、層間変形角の分母を切り捨てた整数で出力するようにしました。
- CFT柱の断面算定において、ルート2で相互拘束効果が考慮できる場合、軸力制限の判定で、負加力時のみ地震時の軸力(=NL+2NE)が軸力制限値を超えたとき、断面算定結果出力および終了時メッセージに、以下のメッセージが出力されませんでした。
- 【断面算定結果出力】
- WARNING No.679 ルート2でNL+2NEが変形性能(FB相当)による限界軸力(#####)を超えて
いる。 - 【終了時メッセージ】
- WARNING No.826 短期の設計軸力が限界軸力を超えているCFT柱がある。
- IS-BASEのCCシリーズで、F値が325[N/mm2]の柱に適用できる形式を使用しているにもかかわらず、断面算定結果にメッセージ「No.102 この製品は適用できません」、および、終了時メッセージ「No.733 柱脚で設計応力度が許容応力度を超えている部材がある」が出力されていました。
- 柱脚メーカープログラムへのリンク用に出力する“ckcal.csv”において、ジャストベースを配置した柱に[4.1 標準使用材料-標準使用材料2-8.鉄骨の強度入力]または[4.1 標準使用材料-標準使用材料2-9.冷間角形の強度入力]で入力した材料を使用した場合、“MCST”に鋼材種別を出力していたのを種別名を出力するように変更しました。
- 柱脚メーカープログラムへのリンク用に出力する“ckcal.csv”において、ジャストベースで円形鋼管用の製品を使用した場合、“CSIZE”に‘P’と出力するべきところ、‘R’を出力していました。
- 保有水平耐力時の増分解析において、層間変形角が指定層間変形角を超えるステップと、横補剛がNGの部材に降伏が発生するステップが同じ場合、保有水平耐力時は指定層間変形角を超える直前のステップの結果とするため、横補剛がNGの部材に降伏は発生しませんが、誤って計算中のメッセージ「WARNING No.16 保有耐力横補剛を満足しない梁が降伏している」を出力していました。
- [別途計算機能-機械式定着]の梁の結果出力において、[別途計算機能-機械式定着-検定と結果出力]の形状指定と方向指定により、出力する部材が一つもない層が存在する場合、その層の前後に余分な改行が出力されていました。
- 入力データList「1.15保有水平耐力関連データ-(1)保有水平耐力-3)水平力・せん断力分布-1.設計用層せん断力」において、[14.2保有水平耐力-3.水平力・せん断力分布-1.設計用層せん断力]で0.1~0.9の値を入力した場合、“自動”と出力していました。
- 入力データの出力において、出力項目を選択し、出力先を既に存在するファイル名として、[出力開始]を実行し、上書きしないを選択すると、[入力データの出力]画面を閉じるまで、入力データの出力ができなくなっていました。
- マウス入力
- マウス入力において、柱のフープおよび梁のスターラップに、入力の上限(D16,R16,U16)を超える径が入力できていました。
- マウス入力の[部材配置-柱-フープ]において、X方向のみ負値で断面積入力した場合に[径]が入力できなくなっていました。
- マウス入力において、床組を均等で配置した場合で、左下に近い配置以外で小梁本数の変更後に保存したとき、同じ床組を配置していた他の箇所についても床組のデータが変更されていました。
- 多スパンにわたる梁に片持ち床を配置し、マウス入力の[部材配置-小梁-床組編集]で片持ち床に配置された小梁のNo.を変更した場合、[6.9 床組(小梁あり)]、[6.12片持ち床]および[8.7片持ち床・出隅・入隅]のデータが途中の軸で2つに分割されて登録・配置されていました。
- マウス入力において、壁面の左側の節点が別のフレームに隅切りしている場合、この壁面に対する[見付面積の考慮]の指定が保存されず無効になっていました。
- マウス入力の[3D図]において、基礎層に配置した入隅が、基礎層と1層をまたぐような描画になっていました。
- 限界耐力計算のデータについて、[マウス入力]または[基本事項]で[層・軸の追加・削除]を行うと、[14.1.1損傷限界条件]の[収束判別]および[最大反復回数]が初期値に戻っていました。
- [14.1.1損傷限界条件-Td,Bdiの計算方法]を“<1>固有値解析”とした限界耐力計算のデータについて、[マウス入力]または[基本事項]で[層・軸の追加・削除]を行うと、[構造計算書(その1)]の起動時に実行時エラーが発生していました。
- 入力部
- [4.1標準使用材料-2.鉄筋-せん断補強筋]において、入力の上限(D16,R16,U16)を超える値が入力できていました。
- [12.6 柱脚形状-形状指定-製品名]の画面において、[4.1 標準使用材料-8.鉄骨の強度入力]、[4.1 標準使用材料-9.冷間角形の強度入力]のNo.9のデータを使用した場合、柱F値の適用条件を満たしているにもかかわらず、表示されない製品がありました。
- [断面リスト編集-柱断面-フープ]において、X方向のみ負値で断面積入力した場合に[径]が入力できなくなっていました。
- 『SS3』のメインウインドウは、前回閉じた位置に表示しますが、ディスプレイの設定が変わると画面外に表示される場合がありました。
- 作図部
- 作図「部材種別・せん断設計結果」において、印刷時のヘッダーに出力される解析終了条件に誤りがありました。
Ds算定時の結果を印刷するときは保有水平耐力時の解析終了条件が、保有水平耐力時の結果を印刷するときはDs算定時の解析終了条件が出力されていました。 - 作図「応力図(断面算定用)」において、軸名を空白としたフレームを印刷しようとすると、不正終了していました。
- 3D作図(立面図)の設計用応力の表示において、一本部材を指定した梁の中央位置に節点が存在し、その左右の曲げモーメントの値が異なる場合、中央位置の曲げモーメントは左の梁の曲げモーメント値を表示すべきところ、右の梁の値を表示していました。
- 3D作図(平面図)の解析結果応力の水平力分担値の表示において、腰折れセットバックした柱は柱脚のせん断力を表示すべきところ、セットバックの傾斜が柱の全域にあるものとして、せん断力と軸力の水平方向成分の和を表示していました。
- 3D作図において、柱の[プロパティ表示-設計用応力-M]は図と同じ設計用曲げモーメントを表示すべきところ、常に節点位置の設計用曲げモーメントを表示していました。
- CSVファイル入出力
- CSVファイル入出力[CSV→SS3]において、[断面算定-柱符号配筋]の“フープ本数X”・“フープ本数Y”および、[断面算定-梁符号配筋]の“スターラップ本数”で、入力の上限(D16,R16,U16)を超える値が読み込みできていました。
- CSVファイル解析結果の以下の項目において、Y方向フレームに配置した多スパンにわたるブレースの「軸2」が正しく出力されませんでした。
ブレース終局耐力、Ds算定時応力 ブレース、Ds算定時破壊形式 ブレース、保有水平耐力時応力 ブレース、保有水平耐力時破壊形式 ブレース、部材種別 Sブレース、安全限界時応力 ブレース、安全限界時破壊形式 ブレース、S変形性能 ブレース、部材の損傷限界 ブレース、安全限界時の検討 ブレース - CSVファイル解析結果の出力において、項目名・単位に誤りがありました。
解析結果 誤 正 <<柱終局耐力1>> 脚Faceycm] 脚Facey[cm] <<梁せん断ひび割れ耐力>> 左端Qc[kNm] 左端Qc[kN] 右端Qc[kNm] 右端Qc[kN] <<柱曲げひび割れ耐力>> Nc[kNm] Nc[kN] <<柱せん断ひび割れ耐力>> Qcx(A)[kNm] Qcx(A)[kN] Qcx(B)[kNm] Qcx(B) Qcy(A)[kNm] Qcy(A)[kN] Qcy(B)[kNm] Qcy(B) - CSVファイル解析結果の出力「保有水平耐力結果-部材種別(CFT柱)」において、長柱の場合、Y方向の「ヒンジ」「ny・λc2」「ランク」「M2/M1」の値が出力されませんでした。
- CSVファイル解析結果の出力「保有水平耐力結果-部材種別(CFT柱)」において、計算していないのにもかかわらず、“0”を出力している項目がありました。
- 相互拘束効果を考慮する場合
N/Noによるランク、sMo/Moによるランク、ny・fλc2によるランク、
ヒンジ、ny・λc2によるランク - 相互拘束効果を考慮しない場合
N/Noによるランク、Ru、Ruによるランク、ny・fλc2によるランク、
ヒンジ、ny・λc2によるランク - 長柱の場合
sMo/Moによるランク
- 相互拘束効果を考慮する場合
- 柱脚形状を入力したデータを開いた状態で、CSVファイル入出力[CSVファイル→新規作成]を実行し、[CSVファイル入出力]を起動したまま[CSV→SS3]を実行すると、現在開いているデータにCSVファイルの内容が読み込まれるべきところ、直前にCSVファイルから新規作成したデータに読み込まれていました。
- CSVファイル入出力[SS3→CSV(解析結果)]で[安全限界時-安全限界の検討]を選択して出力すると実行時エラーが発生する場合がありました。
- CSVファイル解析結果の出力の<<安全限界時の検討 ブレース>>において、項目名の“フレーム”と“階”が入れ替わっていました。
- 解説書
- 以下の解説書において追記および修正を行いました。詳しくは解説書の更新履歴を参照してください。
- 『SS3 入力編』
- 『SS3 計算編』
- 『SS3 出力編』
- 『SS3 CSVファイル入出力』
- 『SS3限界耐力 出力編』
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