Super Build/SS3アップデートファイル
更新内容
旧Ver.1.1.1.11 → 新Ver.1.1.1.12(VerUp対象Ver.1.1.1.5以上)
インターネットダウンロード : 2010/12/15
- ◆機能アップ
- [解析と結果出力]で[解析実行]したとき、[解析結果の出力]で[出力開始]したとき、および、[構造計算書]で出力したときに表示される画面を統合し、解析や出力の過程を表示するように変更しました。
- マウス入力において、「支点の状態」「剛床仮定の解除」「多剛床の指定」を入力できるようにしました。
- 「支点の状態」は平面図および立面図で、節点を選択して入力します。
- 「剛床仮定の解除」は平面図で、節点を選択して入力します。
鉛直荷重時、水平X加力時、水平Y加力時で、それぞれ指定をします。 - 「多剛床の指定」は平面図で、節点を選択して入力します。
副1剛床は青、副2剛床は緑で円が描画されます。
- 3D作図で「計算No.」を表示できるようにしました。
※計算No.は、架構認識を解析することで割り当てられる部材の位置を示す番号です。
[CSV結果出力]における、出力項目のNo.に用いられています。- また、[部材毎のNo.表示]を追加し、「符号」「形状登録番号」「計算No.」の表示・非表示を部材毎に指定できるようにしました。
- 柱脚において、コトブキ技研工業株式会社の新形式に対応しました。
ジャストベース(JEⅠ型)の円形鋼管(J216-13、J267-13、J318-13、J355-13、J406-13、J406-19、J457-13、J457-19、J508-14)を追加しました。 - ◆変更点
- 計算部
- ■ 全般 ■
- Windows7の環境で既定の日本語入力システムを「Office IME2007」または「Office IME2010」に設定していると、解析中に止まっていました。
- ■ 剛性計算 ■
- 剛性計算において、梁の断面性能に協力幅分の床を考慮する場合、軸振れの角度が大きくなると計算上の協力幅が負値となり、断面積や断面2次モーメントの増大率が1.0未満となることがありました。
協力幅が負値のときは0とするようにしました。 - ■ 荷重計算 ■
- 荷重計算において、H形鋼および長方形角形鋼管の柱に取り付く片持ち梁の材長を計算する際、柱と片持ち梁の配置方向が以下のような組み合わせのとき、柱の部材せいと幅を取り違えて計算していました。
- 荷重計算において、[梁・小梁特殊荷重登録]および[柱特殊荷重登録]でパラメータ(P1~P6)に不正な値を入力した場合、計算中にエラーメッセージを出力すべきところ、以下の条件のとき、メッセージが出力されず不正な結果となっていました。
- 荷重タイプ6、7で、P3とP4の和が部材長を超える場合
- 荷重タイプ8、9で、P4≦P5≦P6とならない入力をした場合
- 荷重タイプ11、12、13で、P3を負値入力した場合
- 荷重タイプ14で、P4≦P5とならない入力をした場合
- 荷重タイプ14で、P6を負値入力した場合
- 荷重タイプ15で、P3を負値入力した場合
- 荷重タイプとパラメータ図
- 荷重計算において、一方向版の床の荷重伝達方向に対して平行でも直交でもない大梁があると、床荷重が伝達されない場合がありました。
- ■ 応力解析 ■
- 応力計算において、[応力計算用特殊荷重登録]でパラメータ(P1~P6)に不正な値を入力した場合、計算中にワーニングメッセージを出力すべきところ、以下の条件のとき、メッセージが出力されず不正な応力結果となっていました。
- 荷重タイプ6、7で、P3とP4の和が部材長を超える場合 (負値入力した場合)
- 荷重タイプ8、9で、P4≦P5≦P6とならない入力をした場合
- 荷重タイプ11、12で、P3を負値入力した場合
- 荷重タイプ13で、P2が部材長を超える場合
- 荷重タイプ13で、P3を負値入力した場合
- 荷重タイプ14で、P4≦P5とならない入力をした場合
- 荷重タイプ14で、P6を負値入力した場合
- 荷重タイプ15で、P3を負値入力した場合
- ■ 断面算定-梁・柱・接合部 ■
- RC柱の断面算定において、[2.4.2 RC部材-RC部材3-QD算定時のQo,QLの考慮]を"<2>しない"としたときでも、QDにQLを考慮していました。(Ver.1.1.1.10以降の現象です)
- 終局強度を用いたRC接合部およびSRC接合部の検討において、降伏形式の判定に用いる節点位置の梁のMuは内法([断面算定条件-共通事項-内法寸法の取り方])から応力勾配を考慮して求めますが、接合部に取り付く梁がSRC梁のときは柱面から求めていたため、誤った梁のMuで降伏形式を判定していました。
- ■ 断面算定-耐震壁・ブレース ■
- 耐震壁の断面算定において、付帯柱の片側のみがSRC柱の場合、SRC耐震壁(センター指針式)として許容せん断力を計算すべきところ、RC耐震壁(RC規準式)として計算し、柱の鉄骨を無視していました。また、付帯柱の片側のみがSRC柱の場合、せん断力の割増し率n、および開口による許容せん断力の低減率は[2.4 断面算定条件-2.4.3 SRC部材-耐震壁]で指定された値を採用すべきところ、[2.4 断面算定条件-2.4.2 RC部材-耐震壁]で指定された値を採用していました。
- SRC耐震壁の断面算定において、耐震壁の許容せん断力(センター指針式)を計算する際、壁板周辺柱が開口隣接柱の場合、柱1本が負担できる許容水平せん断力Qcの計算おけるRC部分のせん断力rQAは、rQA=b×j×(fs+0.5wft×pw)で計算すべきところ、rQA=b×j×(1.5fs+0.5wft×pw)としていました。
- ■ 保有耐力計算 ■
- 保有水平耐力の弾塑性解析において、直前ステップの軸力と、当該ステップの軸力の符号が逆の場合に、軸耐力を超えていないにもかかわらず、軸降伏と判定されることがありました。
- 保有水平耐力の弾塑性解析において、剛性マトリクスを計算できなくなり、「ERROR : No.29(最上)層で、剛性マトリクスの計算ができませんでした。」 に該当する状態になると、不正な層名および軸名で、ERROR No.28またはERROR No.29を出力していました。
- ■ 必要保有耐力 ■
- Ds値の計算において、計算条件の指定により、横補剛でNGとなった梁が存在する上下階の柱・梁部材群の種別をDとすべきところ、当該梁の左端軸の直上に節点が存在しないとき、上階の柱・梁部材群種別がDになっていませんでした。
- ■ せん断設計 ■
- せん断設計において、[14.2.2.2 Qu/Qm 梁ごと]、[14.2.2.3 Qu/Qm 柱ごと]、[14.2.2.4 Qu/Qm 壁ごと]のQu/Qmの直接入力値について、"解析方向"で"<1>X方向"を指定した場合、Y方向解析時にも直接入力値が考慮されていました。また、"加力方向"で"<1>正加力"と指定した場合、負加力時にも直接入力値が考慮されていました。
- せん断耐力が直接入力されている部材では、Qu/Qmによる終了時メッセージ「ERROR No.737ルート3のせん断設計において平成19年国土交通省告示第594号第4を満足しないRC部材がある。」が出力されませんでした。
- ■ 限界耐力計算 ■
- RC柱、S柱、S梁の限界変位の検討において、一本部材が正しく考慮されていませんでした。
- ■ 自動設計 ■
- 耐震壁の自動設計において、付帯柱の右側のみがSRC柱の場合、許容せん断力の計算で強軸方向の鉄骨が無視されていました。逆に付帯柱の左側のみがSRC柱の場合、弱軸方向の鉄骨が無視されていました。また、付帯柱の片側のみがSRC柱の場合、せん断力の割増し率n、および開口による許容せん断力の低減率は[2.4 断面算定条件-2.4.3 SRC部材-耐震壁]で指定した値を採用すべきところ、[2.4 断面算定条件-2.4.2 RC部材-耐震壁]で指定した値を採用していました。
- SRC耐震壁の自動設計において、耐震壁の許容せん断力(センター指針式)を計算する際、壁板周辺柱が開口隣接柱の場合、柱1本が負担できる許容水平せん断力Qcの計算おけるRC部分のせん断力rQAは、rQA=b×j×(fs+0.5wft×pw)で計算すべきところ、rQA=b×j×(1.5fs+0.5wft×pw)としていました。
- 柱脚の自動設計において、ベースプレートの検討を行うとき、アンカーボルトやリブプレートの配置により1辺支持または2辺支持の検討が不要なケースでも両方とも検討する場合がありました。
- 構造計算書
- 「1.4.2 断面リスト-柱」において、芯鉄筋"dsX"、"dsY"を[mm]から[cm]で出力するようにしました。 また、"dsX"、"dsY"の記号説明を出力するようにしました。
- [一連計算出力]ボタンで構造計算書を作成した場合、「4.3 固定荷重、積載荷重への追加荷重-節点補正重量」が、重複して出力されていました。
- 「4.8 応力計算用特殊荷重配置図」において、同一層に異なる荷重ケースの特殊荷重を配置した場合、[応力計算用特殊荷重配置図の出力]を"荷重ケース毎に出力"としたとき、地震力Y方向、地震力X方向、風圧力Y方向、風圧力X方向、積雪荷重、固定+積載荷重の順に特殊荷重が上書き出力されていました。(例えば、[固定+積載]時の特殊荷重と[地震力X加力]時の特殊荷重を同一層に配置した場合、[固定+積載]時の特殊荷重配置図に[地震力X加力]時の特殊荷重が出力されていました。)
- [11.2 剛床仮定の解除]の建物規模の入力範囲で、後の入力よりも先の入力の方が値が大きい場合(例えば、層~層を3,1の順で入力した場合など)、「6.1.4 剛床の指定」および作図「平面図」で"剛床解除"が出力されませんでした。
- 主体構造がS造で、1層がRC造の物件において、「11.6.3 終局せん断耐力の再計算」が出力されませんでした。
- 構造計算手法を"保有水平耐力"としていない場合、以下の項目を淡色表示に変更しました。
- [共通設定]画面-[共通設定1-応力値スケール-終局曲げ応力 柱梁、壁]
- [共通設定]画面-[均等スパン階高1-二次設計応力図]
- [共通設定]画面-[均等スパン階高2-部材終局強度]
- [11.保有水平耐力]画面-[出力する加力方向]
- [11.保有水平耐力]画面-[出力フレーム]
- [11.保有水平耐力]画面-[層間変形曲線の横軸]
- [11.保有水平耐力]画面-[構造計算方針]
- 構造計算手法を"保有水平耐力"としていない場合、[11.保有水平耐力]画面の[プレビュー]ボタンを選択できないようにしました。
- 出力部
- 保有水平耐力の結果出力「7.1.4 破壊形式」(Ds算定時)、「7.2.4 破壊形式」(保有水平耐力時)、限界耐力計算の結果出力「7.7 破壊形式」において、梁にせん断破壊と曲げ破壊が発生した場合、STEP数が重なって曲げ破壊のSTEP数が見えなくなっていました。
- 弾塑性解析の結果出力において、[15.2.9支点ひび割れ耐力]でαyを負値入力したとき、支点のひび割れ発生ステップ数が実際より1つ少ない値で出力していました。
また、支点のαy値も不正な値で出力していました。 - 入力部
- [2.3 応力計算条件-6.鉛直荷重において耐震壁周りの荷重項考慮]において、"<2>する"を選択している状態で、入力範囲外の値をテキストボックスに入力したとき、値が"2"となるべきところ、"3"になっていました。
- [2.3 応力計算条件]画面および[2.4 断面算定条件-2.4.3 SRC部材]画面のチェックボックスに対応したテキストボックスにおいて、数字を消したあと、Enterキーを押すと、実行時エラーが発生していました。
- [2.6 荷重増分条件]の"断面算定開始条件"において、"."を入力し、フォーカスを移動したとき、実行時エラー"13"が発生していました。
- [10.8 梁の水平面内の曲げ剛性・せん断剛性-1 標準値]の選択肢を"<2>元断面をとる"から"<2>原断面をとる"に変更しました。
- 作図部
- 作図「平面図」において、片持ち梁の寄りが柱の寄りで、外部袖壁の寄りが梁の寄りで寄りを考慮していました。片持ち梁は梁の寄り、外部袖壁は壁の寄りに従属するようにしました。
- 3D作図の[部材プロパティ]における軸力は、圧縮なら正値、引張なら負値で表示するように統一しました。
- 3D作図の柱の[プロパティ]の[応力]および[設計用応力]タブにおいて、XY方向別に軸力値を表示していたのを1つにしました。
[応力]タブについては柱頭、柱脚ともに軸力値を表示するようにしました。 - CSVファイル入出力
- CSVファイル入出力において、解析結果[応力解析のまとめ-設計応力(壁)]の出力項目名称の表示で、壁頭と壁脚が逆になっていました。
- その他
- [デフォルトデータの保存・消去]画面において、"デフォルトファイルの内容"を選択後、"デフォルトデータの保存・消去"を切り替えたとき、"デフォルトファイルの内容"の選択が解除されても、[実行]ボタンが押せるようになっていました。
"デフォルトデータの保存・消去"を切り替えたとき、[実行]ボタンを押せないようにしました。 - [7.6 鉄骨鋼材データの保存・読み込み]、[17.デフォルトデータの保存・消去]画面において、以下の手順を行うと実行時エラーが発生していました。
- "鉄骨鋼材データの保存・読み込み"or"デフォルトデータの保存・消去"項目でチェックボックスを選択する。
- テキストボックスで数字を消去する。
- テキストボックスでEnterキーを押す。
- 解説書
- 以下の解説書において追記および修正を行いました。詳しくは解説書の更新履歴を参照してください。
- 『SS3 導入・基本操作編』
- 『SS3 マウス入力 解説書』
- 『SS3 入力編』
- 『SS3 計算編』
- 『SS3 出力編』
- 『SS3 CSVファイル入出力』
- 『SS3 3D作図 解説書』
※この対応により、解析中に画面が次々と更新されることでフォーカスを取られ、他の作業ができない問題が解消しました。また、処理中に[一時停止]や[中断]を行えるようにしました。
※弾塑性解析中に[Esc]キーにより解析を中断する機能は廃止しました。
柱の配置方向 | 片持ち梁の配置方向 |
---|---|
X方向強軸 | 平面で見て上に取り付くとき |
Y方向強軸 | 平面で見て右に取り付くとき |
Y方向強軸 | 平面で見て上に取り付くとき |
---[END]---
注意事項
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