Super Build/SS3アップデートファイル
更新内容
旧Ver.1.1.1.24 → 新Ver.1.1.1.25(VerUp対象Ver.1.1.1.5以上)
インターネットダウンロード : 2013/05/13
- ◆機能アップ
- 高強度せん断補強筋の種類に“エムケーフープ”(株式会社向山工場)と“SPR785”(パワーリング785:東京鉄鋼株式会社)を追加しました。
-
- 『SS3』の[4.1 標準使用材料-高強度せん断補強筋]で“<6>エムケーフープ”または
“<7>SPR785”を選択したデータは、『US2』『積算』へのリンクが対応していないため
以下のように扱われます。 - [4.1 標準使用材料-高強度せん断補強筋]を変更してからリンクしてください。
- 『US2』Ver.6.44以下 :[4.1 標準使用材料]の入力画面の操作、入力データの出力、
終局せん断耐力の計算が正しく行えません。 - 『積算』Ver.2.31以下 :高強度せん断補強筋の単位重量をウルボンの値で
計算します。
- 『US2』Ver.6.44以下 :[4.1 標準使用材料]の入力画面の操作、入力データの出力、
- 『US2』『積算』の次のバージョンにおいて、リンク処理を改善する予定です。
- 『SS3』の[4.1 標準使用材料-高強度せん断補強筋]で“<6>エムケーフープ”または
- ◆変更点
- 計算部
- 【荷重計算】
- 荷重計算において、出隅の重量は構造心から出隅先端までの面積について計算すべきところ、0層に配置した出隅の場合、通り心から出隅先端までの面積について計算していました。
- 荷重計算において、[9.1梁・小梁特殊荷重登録]で入力した特殊荷重を小梁に配置した場合、特殊荷重登録で入力したLL/TL(ラーメン用T.Lに対するラーメン用L.Lの比)が考慮されていませんでした。(常にLL/TL=1.0(積載荷重)として計算していました)
- 【ルート判定】
- 偏心率・剛性率の計算において、傾斜地に建つ建物で多剛床の場合、[応力計算条件-地盤に伝わる水平力の処理]を“<2>軸力(地震用)の比による”または“<3>全層せん断力に対する割合β2を入力”とし、かつ[基礎部分の重量と剛性の考慮]を“<1>する”としたとき、副剛床の偏心率および剛性率が正しく計算できていませんでした。(基礎部分の水平剛性を計算する際、副剛床に対して主剛床の変位を用いていました)
- 【断面算定-梁・柱・接合部】
- RC柱の断面算定において、[12.4柱符号と配筋-配筋入力]で芯鉄筋を“本数と径”で入力した場合は異形鉄筋として計算しますが、[4.1 標準使用材料]または[4.3 鉄筋]で柱主筋径に丸鋼を入力したとき、芯鉄筋に丸鋼の断面積を用いて許容曲げモーメントを計算していました。
- RC柱およびRC梁の断面算定において、高強度せん断補強筋UHYフープを使用した場合、[4.6.1コンクリート]で入力したfsの直接入力値が許容せん断力の計算に考慮されていませんでした(常に自動計算したfsを用いていました)。
- RC梁およびSRC梁の断面算定において、[断面算定条件-RC部材(SRC部材)-梁-1/4L地点での断面算定]を“<2>する(配筋は端中部の小さい方)”とした場合、中央よりも端部の配筋が少ないときは、鉄筋強度も端部配筋に対する値を用いるべきところ、常に中央配筋に対する強度を用いて1/4位置のMaを計算していました。
- RC梁の断面算定において、D29以上とD29未満で長期許容応力度が異なる鉄筋(SD345,SD390,強度入力)を左端上端に使用している場合で、同一部材内にD29以上とD29未満が混在するとき、長期許容曲げモーメントが正しく計算できていませんでした。
(許容応力度が異なる鉄筋が同一梁内に混在する場合、各検討位置におけるMaを計算する際、atは左端上端の強度を基準にして強度換算し、許容応力度は左端上端の鉄筋強度を用いるべきところ、許容応力度に検討位置の鉄筋に対する値を用いていました) - RC梁の付着の検討(RC規準1999)において、主筋のσy値を決定する際にミラー配置を考慮していませんでした。
- (例)
標準使用材料 梁主筋 D32 : SD390 左端 右端 配筋 3D25 3D16 ミラーなしσy値 345 295 ミラーありσy値 345 295 ←旧Ver. (295 345) ←正しい値(新Ver.) 右端だけ2段筋の場合 左端 右端 配筋 1段 3D25 3D25 2段 --- 1D25 ミラーなしσy値 1段 345 345 2段 --- 345 ミラーありσy値 1段 345 345 2段 390 --- ←旧Ver. (345) ←正しい値(新Ver.) - RC梁の付着の検討(RC規準1999)において、1/4L(3/4L)の検討位置(カットオフ位置からd入った位置)、および必要付着長さ(ldb+d)の計算で、2段配筋の場合で端部と中央で主筋本数が異なるとき、有効せいdは、中央よりも端部配筋が多いときは端部dtを、端部よりも中央配筋が多いときは中央部dtを用いて計算すべきところ、前者は中央部dtを、後者は端部dtを用いて計算していました。
- RC接合部の断面算定において、ルート3で、[断面算定条件-接合部-終局強度設計-終局時の検定]を“<2>する(終局強度を用いる)”とした場合、隅切りした梁が接合部の右側に取り付くとき、スラブ筋の考慮が正しくないため Mb1’が不正な値になっていました。
- RC接合部の断面算定において、梁をミラー配置したとき鉄筋強度だけ左右を入れ替えていませんでした。
- RC接合部の断面算定において、隅切りで取り付いた梁のみ常に右端の鉄筋強度を用いていました。
- 【部材耐力計算】
- 冷間成形角形鋼管を使用した場合、柱はり耐力比(ルート判定)の計算において、断面性能直接入力部材の梁が取り付く節点は耐力比を計算しないようにすべきところ、断面性能直接入力部材の梁を無視(部材が存在しないものと)して計算していました。
- 冷間成形角形鋼管を使用した場合、崩壊形の判定において、断面性能直接入力部材の梁が取り付く節点は梁・パネル複合型崩壊における柱の耐力比を計算しないようにすべきところ、計算を行い、不正な結果となっていました。
- 部材耐力計算において、高強度せん断補強筋を用いた柱の終局せん断耐力を塑性理論式より計算するとき、Cb(主筋の底面かぶり厚さ)を1段目の主筋までの距離とすべきところ、寄筋の場合は1段目の主筋と寄筋の重心位置までの距離としていました。
- 【必要保有耐力】
- 部材種別の判定において、CFTの長柱で降伏ヒンジが形成された場合、柱頭・柱脚の曲げモーメントがともに0のとき、誤ってFDランクと判定されることがありました。(柱頭・柱脚の曲げモーメントがともに0のときは、ny・λc2によるランク判定(解説書計算編P12-85(12.200)(12.201)式)は行わないようにしました)
- 【せん断設計】
- 終局せん断耐力の再計算において、[保有水平耐力計算条件-SRC耐力式]を“<1>SRC規準”とした場合、最上階の直下階のSRC耐震壁を、常に外部耐震壁として計算していました。
- 【自動設計】
- 耐震壁自動設計において、[共通データ-検定方法]を“RC規準付11”とした場合、壁板のスリップ破壊によってせん断耐力が決まる耐震壁を設計する場合の設計用水平せん断力Qf1を計算する際、psが0.12%を超えるときは、psを0.12%として計算すべきところ、入力値をそのまま用いて計算していました。
- 耐震壁自動設計において、[共通データ-検定方法]を“RC規準付11”とした場合、梁・柱の軸方向引張力および短期設計用せん断力において、ps・ftが30kg/cm2を超える場合は、ps・ftを0.4ps・ft+18とすべきところ、0.4ps・ft+18000としていました。
- 構造計算書
- 構造計算書の立面形式の図および作図「応力図」において、複数階にわたってタイプ2のセットバックを指定した場合、柱脚の剛域が表示されないか、もしくは不正な線が描画されていました。
- 構造計算書の伏図形式の図を分割した際、X方向の小梁で傾きが45度以上ある小梁が分割されると、床組が小梁の色で塗り潰されることがありました。
- 構造計算書の伏図形式の図および作図「平面図」において、柱の回転が指定されておりかつ、節点の下に柱がない箇所に出隅を配置した場合、柱の回転を考慮せずに出隅を作図していました。
- 構造計算書の「1.2.2 柱・壁配置図」、「1.3.1 略軸組図」において、鉄骨ブレースに開口を配置した場合、開口の符号が表示されませんでした。
- 構造計算書「6.4支点反力図」において、基礎形式が“べた基礎”の場合、「鉛直荷重」に接地圧を出力し、他の荷重ケースは出力しないようにしました。
- 構造計算書「7.11柱はり耐力比図」において、冷間成形角形鋼管を使用している物件であっても、平屋のように柱はり耐力比を計算しない場合、「該当するデータはありません。」と出力すべきところ、図を出力していました(値は出力されません)。
- 構造計算書「11.4.3 保有水平耐力時の支点反力図」について、基礎形式が「べた基礎」の場合、支点反力図を出力しないようにしました。
- 出力部
- 入力データDUMP「12 断面算定 (3)梁符号と配筋」「12 断面算定 (4)柱符号と配筋」の出力において、SRC部材に非充腹材を使用したとき、実行時エラーが発生することがありました。
- 入力データList「1.12 断面算定-(4)柱符号と配筋-2)配筋登録」の出力において、マウス入力の[部材配置-柱-コンクリート-材料]でFcに"0"を入力した場合で、かつ[4.2 コンクリート]で層ごとに柱のFcを入力したとき、非充腹材を使用したSRC柱のFcに[4.2 コンクリート]の“梁”で入力した値を出力していました。
- 結果出力「4.10 応力の割増率-(2)耐力壁水平力負担率による応力割増率」において、耐力壁水平力負担率が50%より大きく50.1%より小さいとき、「負担率が50%以下のため割増率1.00となります。」を出力していました。
- RC柱の断面算定において、コンクリート全断面積に対する主筋断面積の割合が0.8%に満たない場合はメッセージを出力しますが、0.8%でも出力される場合がありました。
- RC柱の断面算定結果出力、結果出力「5.29計算とNG位置図(柱)」および「終了時メッセージ」において、RC柱の主筋量が0.8%未満の場合のメッセージ「コンクリート全断面積に対する主筋全断面積の割合が0.8%未満である」について、主筋量に芯鉄筋を考慮するようにしました。
- S梁の断面算定で直交加力時の検討を行った場合、横補剛の検討を満足しているのにもかかわらず、「5.28計算とNG位置図(梁)」および「終了時メッセージ」に以下のメッセージが出力されることがありました。
- 「5.28計算とNG位置図(梁)」
No.605 横補剛が構造設計指針(センター指針)の制限値を満たしていない。 - 「終了時メッセージ」
No.790 横補剛間隔が制限値を超えているS部材(梁)がある。
- S造露出柱脚の終局時の断面算定結果出力において、保有耐力接合を満足しない場合でコンクリート破壊およびベースプレート破断の検討を行ったとき、改ページが正しく行われず、結果出力が部材の途中で切れる場合がありました。
- 柱脚の断面算定結果出力(終局時)において、柱脚形式がNCベースEXⅡ(アンカーボルト8本タイプ)の場合、軸力が引張となる範囲の耐力曲線に凹んだ部分があり、かつその付近に応力があると「WARNING No.109 メカニズム時の応力が柱脚終局曲げ耐力を超えています。(Mu,M)」が出力される場合がありました。
- 「計算とNG位置図(梁)」の出力において、[断面算定条件-共通事項4-RC・SRC梁のたわみの検討]が“<1>する(NG部材のみ出力)”または“<2>する(全部材出力)”のとき、メッセージの内容が「たわみがスパンの1/250を超えている」となるべきところ「たわみがスパンの1/300を超えている」となっていました。
- 柱脚の自動設計でベースプレート・リブプレートの検討を行うとき、常にリブプレートの間隔をチェックしていたため、リブプレートが1枚だけのときでも柱寸法とex,eyの入力値によっては「データが不正です」と出力していました。
- ジャストベースの断面算定において、「WARNING No.140 軸力が軸力制限値以下のため保有耐力接合を満足していません。メーカーにお問い合わせ下さい。」を「WARNING No.140 軸力が軸力制限値以下のためDs値を0.05割り増しします。」に変更しました。
- NCベースEXⅡの断面算定において、柱脚に圧縮軸力が作用しているのに「引張領域」と出力される場合がありました。
- マウス入力
- マウス入力の[梁・小梁特殊荷重]、[柱特殊荷重]、[応力計算用特殊荷重]において、登録データに空行があると、入力可/不可が誤って表示されていました。(表示のみの問題で、データには影響ありません)
- 入力部
- [4.1 標準使用材料-1.コンクリート-CFT柱-設計基準強度Fc]のにおいて、テキストボックス内で「-」を入力してEnterを押すと、実行時エラーが発生していました。
- [5.3積雪荷重]、[5.4風荷重]、[5.5地震力計算用データ]をデフォルトデータで保存し、新規作成でデフォルトデータを読み込んだ場合、ツリーメニューのアイコンが未入力の状態になっていました。
- [12.2.2 SRC柱鉄骨形状配置]をクリックし、「全階共通で入力をおこないますか?」のメッセージが表示された状態で、再度[12.2.2 SRC柱鉄骨形状配置]をクリックすると実行時エラーが発生していました。
- [17 デフォルトデータの保存・消去]において、[13.10 BF1の利用方法]をデフォルトデータとして、保存していました。
また、デフォルトファイルの読み込みにおいて、[13.10 BF1の利用方法]をデフォルトデータとして、読み込んでいました。- 作図部
- 作図「平面図」において、[指定]画面の表示項目で“片持ち床”を指定したとき、リブなしの入隅について誤ったNo.を作図していました。
- CSVファイル入出力
- [CSVファイル入出力]において、[13.3基礎の登録]で[Df]を負値入力して出力したCSVファイルからデータが読み込めませんでした。
- その他
- メーカー製柱脚用の“ckcal.csv”ファイルにおいて、ISベースのブレース軸力によるせん断力値の符号が逆になっていたため、アイエスケー株式会社の「ISベース検討プログラム」で正しく検討できませんでした。
- 解説書
- 以下の解説書において追記および修正を行いました。詳しくは解説書の更新履歴を参照してください。
- 『SS3 入力編』
- 『SS3 計算編』
- 『SS3 出力編』
- 『SS3 CSVファイル入出力』
- 『SS3 耐震壁,柱脚の自動設計 解説書』
- 『SS3 3D作図 解説書』
- 『SS3 チェックリスト』
- 『SS3限界耐力 入力編』
- 『SS3限界耐力 計算編』
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- 対象バージョンは、『SS3』Ver.1.1.1.5以上、『ライセンスマネージャ』Ver.3.11以上です。
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