復元力特性モデル化ソフトウェア
SS21/Dynamic復元力特性モデラ
復元力特性モデル化ソフトウェア
『SS21/Dynamic復元力特性モデラ』は、荷重増分解析によって得られた建物各階の荷重変形曲線(スケルトンカーブ)から、質点系の地震応答解析に必要な復元力特性のモデル化を行うソフトウェア(プログラム)です。
一貫構造計算ソフトウェア(プログラム)『Super Build®/SS7』または『Super Build®/SS3』で荷重増分解析を行った場合に自動的に生成されるファイル*を用いて効率よく作業が行えます。
1.効率的なモデル化作業
『Super Build®/SS7』または『Super Build®/SS3』の静的弾塑性解析機能を用いて荷重増分解析を行うと、質点系による地震応答解析に必要な情報ファイルが生成され、スケルトンカーブのデータが生成されます。そのファイルを利用することでモデル化を効率よく行うことが可能です。一方、捩れを考慮した地震応答解析を行うには、『Super Build®/US2-改訂版』および専用のデータ処理プログラム『Super Build®/Text-SuperDynamicPRO』によって生成される、フレーム毎のスケルトンカーブのデータを含んだDynamicオリジナルファイルを用いてモデル化作業を行います。
2.スムーズに地震応答解析を実行
モデル化の結果ファイルは、地震応答解析ソフトウェア(プログラム)(『SS21/DynamicPRO』、『SS21/SuperDynamicPRO』)に対応した形式で保存されるため、地震応答解析時に減衰定数、履歴タイプ、入力地震動などの追加データを入力すれば計算が実行できます。
3.等価せん断型および等価曲げせん断型に対応
自動的に生成されたDynamicオリジナルファイルのスケルトンカーブデータには、等価せん断型および等価曲げせん断型に用いる情報が両方含まれており、目的の置換振動系モデルに応じて、復元力特性のモデル化の時点でいずれかを選択できます。等価せん断型は、各階のスケルトンカーブをそのままTri-Linear型にモデル化し、等価曲げせん断型は、曲げ剛性を常に弾性とし、せん断剛性によるスケルトンカーブをTri-Linear型にモデル化します。また等価曲げ剛性も指定できます。
4.マウス操作によるモデル化機能
モデル化する際はステップ数や剛性を数値で指定し、結果を逐次確認しながら作業することが可能です。また画面に表示されたスケルトンカーブに対してマウス操作の作業も行え、両方の操作を併用することで、目的どおりのモデル化が行えます。
5.豊富なモデル化条件
一括指定でスピードアップ
各階のスケルトンカーブをそれぞれ個別にモデル化すると作業量は膨大になりますが、複数の階に対して、共通のモデル化条件を与え、一括してモデル化を実行させることが可能です。共通条件ではモデル化が行えない階や理想的なモデルにならない階がある場合は、当該階に対しさらに共通条件を変更することや個別にモデル化を行うことで効率よく作業することができます。
設計者の意図を反映
地震応答解析において復元力特性のモデルは、その結果に大きな影響を及ぼす重要な設定項目です。できるだけ設計者の意図が反映できるように、各モデル化条件において幾つかの選択肢を設けており、得られた各剛性に対し増減係数を直接指定できるなど、可能な限り理想的なモデルが作成できるよう配慮されています。
6.動作環境・ソフトウェア保守
対応OS | Microsoft® Windows® 11 / 10 日本語版 ※64bit版については、32bit互換環境(WOW64)で動作確認しています。 ※ARM版Windows®10、Windows®11 は動作確認しておりません。 |
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CPU / メモリ | お使いのOSが推奨する環境以上 |
ソフトウェア保守 | 『SS21 シリーズソフトウェア年間使用・保守サービス』 |
その他 |
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お客様の使用環境によっては、動作を保証できない場合があります。
7.価格
弊社ソフトウェアの価格に関しましては、資料請求フォームよりお問い合わせください。
*Dynamicオリジナルファイル。質点系地震応答解析を目的とした情報が記述されたテキスト形式ファイル。