構造計画概要
3棟ともS造で計画し、室内空間の自由度と更新性を考えて純ラーメン構造としています。なかでもB棟は屋内遊戯施設として使用されるため、ワンスパンの大空間となっています。また、A棟とB棟の間には大屋根が設けられ建物の象徴的な空間となっています。
『SS7』利用方法
B棟に付随するかたちでレベルの異なる大屋根を計画したため、大屋根側をダミー層として設定し、本体側に従属させ解析を行いました。層間の柱に生じる局部的な応力についてもしっかりと評価されていたため大変便利な機能でした。このような局部的に懸念させる部材があっても、画面上で部分的に表示させて細かく確認できるのも便利な機能だと思います。
また、本計画のような鉄骨純ラーメン造では、『SS7』を使用して計算書をまとめる際の省力化に多大なる恩恵を受けることができます。特に、柱脚において各種メーカーを選択できること、梁の継手位置を設定できること、基礎の設計まで一貫で解いてくれることなど微妙に設計者の手間がかかる部分までツールが行き届いていると思います。