(東京都)
本件は鉄骨造2階建の自動車販売店であり、39.8m×10mの平面形状の建物に、17.3m×15mのキャノピーが取り付く建物です。 既存の販売店を営業しながらの工事のため、基礎工事等さまざまな制限のある案件でした。
構造計画概要
鉄骨造純ラーメンの単純な形式で平面形状も単純ですが、キャノピーや庇の取り付く高さがショールーム屋根の高さと異なる自動車販売店特有のものでした。
『SS7』利用方法
屋根の高さがバラバラな場合、『SS7』ではダミー層の入力が最適でしたが、従属階をどの層にするかを考える必要がありました。
- ダミー層を設定しているため、外壁の配置を行う際にダミー部材を入力し形状認識を行った。
- 風除室部分の鉄骨について、ダミー層とダミー軸を設け本体と一体で検討したが、偏心率等に影響を与えたため、最終的には別途検討とした。
別途検討項目
屋根面の剛床仮定成立を確認するため、一旦剛床仮定を解除し、水平力分担率の確認を行い、そこで求まった応力にて水平ブレースを設計しました。
庇が取り付く部分の仕口について『SS7』での検討内容を手計算で確認しました。
確認検査時の指摘事項や対処方法
2階部分のデッキ床が大梁途中で止まる部分の地震時の弱軸方向の検討を求められたため、『SS7』での応力を用いて弱軸方向の追加検討を行い問題が無いことを示しました。