(和歌山県)
物件は、某作業場新築案件で、鉄骨造2階建て+PHで外郭東西31.00m、南北19.00mの平面形状で、高さ15.60mとなります。各階には比較的重い設備機器が偏在しています。桁行方向をブレース架構とし、整形な建物で基礎は杭基礎となります。
構造計画概要
9.5m×6.2mモデュールの整形な平面形状で、立面形状もほぼ整形となる建物です。しかし構造計画時、さまざまな形態を比較検討しました。確認申請データはごく普通のブレース架構の物件ですが計画段階においては、途中階での跳ね出しスラブの配置を行いました(建物外と建物内)。
『SS7』利用方法
この建物ではダミー層の設定および従属層の指定、剛床解除の設定、一本部材の指定、保有水平耐力の計算と層間変形角の再チェックが必要になりました。特に建物内への跳ね出しスラブですが『SS3』のときは床がなくても床組があれば配置ができなかったと思うのですが…。
計画段階のときからそうですが『SS7』にて視覚的にスムースに入力でき各形状の比較検討が素早くできたことが大きいです。吹き抜けによる剛床解除、鉛直剛床解除、特に中間層によるダミー層が入力できたことにより特殊荷重等によるモデル化の必要なく形状配置できたことが利点でした。1階のブレース配置時に基礎梁の天端に配置できたのも非常に便利に感じました。
別途検討項目
角形鋼管を使用した一般的なラーメン構造、一部の外壁にトラスを用いた計画と外部階段を設置する計画では『FA1』を利用したこともありました。最終的には私の意見も若干考慮していただいたのが、今回のデータとなりました。
鉄骨部材関連の設計支援ソフトウェア『MC1』のオプション機能にある「S横補剛の検討」を利用させていただきました。
確認審査時の指摘事項や対処方法
照合による表示ミスのみであり、計算における指摘は一切無くメールのやりとりにて完了しました。