3つの枝分かれした建物より構成される保育園の計画です。中央ホールを中心に約20m×30mの3つの棟が3方向に接続した平面形状の平屋建ての建物です。
構造計画概要
平面形状は複雑ですが、基本的には山形ラーメンの並列配置として単純明快な架構として計画しました。同程度のボリュームの架構が3方向に突出していることで、全体として捩れの少ない架構となっています。
地震力の加力方向を調整しながら、全体モデルとゾーニングにより検討を行いました。
基礎構造は、支持層の傾斜が見られることから地盤改良併用の直接基礎としました。
『SS7』利用方法
平面形の主軸が約37.5度ずつ傾斜しているため、事前に各節点座標を求めて傾斜軸を設定し、モデルを作成しました。山形ラーメンのダミー通り用の座標を設定するなど、全体モデルの作成は困難でしたが、『SS7』の3D図やグリッド入力などにより視覚的に確認しながらモデル作成を行うことができました。全体解析とゾーニング解析の併用、加力方向の検討など複数の検討が1つのデータで行うことができ、比較検討やフィードバックを容易に行うことができました。
別途検討項目
屋根面剛性の検討は別途行い、主架構の応力・変形に考慮しました。確認検査時の指摘事項や対処方法
『SS7』によりおおむね実状通りにモデル化ができているため、モデル化や計算内容について特に目立った指摘は無く審査を終了できました。