免震建物の静的な検証を行うソフトウェア
Super Build®/SS7 Op.免震部材

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免震建物の静的な検証を行うオプションソフトウェア

『Super Build®/SS7 Op.免震部材』(以下、『SS7 Op.免震部材』)は、一貫構造計算ソフトウェア『Super Build®/SS7』(以下『SS7』)に免震部材を配置し、免震層と上部構造に対して、時刻歴応答解析の後に必要となる静的な検証を行うオプションソフトウェアです。

1.『SS7 Op.免震部材』の特長

  • 『SS7 Op.免震部材』は、『SS7』に免震部材を配置し、時刻歴応答解析などにより得られた免震層の変位や層せん断力分布、免震層せん断力をもとに、静的な検証を行うオプションソフトウェアです。
  • 配置された免震部材の付加曲げモーメントや鉛直剛性を自動で考慮できます。
  • 支承材の軸力変動による付加曲げモーメントやせん断力の変動は、収束するまで自動計算します。
  • 検証対象とする免震層の変位を指定できます。レベル1、レベル2 や余裕度の検討に対する免震層の変位を指定することで、それらの設計クライテリアに対する免震層や上部構造の静的な検証が行えます。
『SS7 Op.免震部材』の特長

2.入力

  • 免震部材はマウス入力により登録・配置できます。
  • 支承材は節点位置に、減衰材は節点位置または大梁に配置できます。また免震部材の寄りや回転を入力できます。
    特にレール式剛すべり支承、レール式転がり支承では、設定したレールの方向に後述の付加曲げモーメントが考慮されます。
  • 入力した免震部材は平面図、立面図、3D 図で確認できます。
    また、符号ごとに平面図描画記号を指定でき、免震部材を視覚的に把握できます。
  • 免震部材は登録済みの免震メーカー製品リストを読み込むか、ユーザーが製品リストを登録することで配置が可能になります。登録した製品リストは他の物件でも利用できます。
免震部材搭載メーカー一覧
免震部材種別 製造または取扱会社 製品種別
支承材 株式会社 免制震ディバイス 錫プラグ挿入型積層ゴム
レール式転がり支承
日鉄エンジニアリング 株式会社 ダンパー一体型積層ゴム
曲面すべり支承
株式会社 ブリヂストン 高減衰ゴム系積層ゴム
減衰材 株式会社 免制震ディバイス 増幅機構付き減衰装置
日鉄エンジニアリング 株式会社 U型鋼製ダンパー
免震部材の種別一覧
平面図
立面図
3D図

3.計算

概要

  • 上部構造と免震部材に対して、架構認識、剛性計算、荷重計算、応力計算、断面算定、偏心率等の確認を一連で計算します。

架構認識、剛性計算

  • 免震部材の製造ばらつき、経年劣化、温度依存性などによる特性のばらつきを考慮できます。
  • 一部の積層ゴム系支承材が保有するひずみ依存性や、すべり系支承材が保有する面圧依存性や速度依存性を考慮できます。
  • 支承材の鉛直剛性は圧縮側と引張側それぞれに対して定義が可能です。
    また、引張側の剛性はマウス入力時に圧縮側の剛性に対する比率として登録できるため、さまざまな引張剛性に対する検討がすぐに行えます。
ひずみ依存性のある支承材のせん断力の例,支承材の鉛直剛性

応力計算

  • 上部構造と免震層を分離したモデルとし、免震層のせん断力から上部構造の外力分布を求め、付加曲げモーメントとともに載荷することで上部構造と免震層を連成した静的解析を行います。 上部構造に外力を載荷したことで免震部材の軸力が変動し、付加曲げモーメント(Pδ、Qh、偏心曲げモーメント)や免震層せん断力が変動しますが、この変動が小さくなるまで収束計算を実施します。
  • 上部構造の支点の鉛直剛性に支承材の鉛直剛性を自動反映します。支点が浮き上がる際には引張剛性を考慮します。
  • 解析は弾性解析および弾塑性解析に対応しています。弾塑性解析では、上部構造のひび割れや降伏を考慮できます。
  • 加力角度を任意に指定することができ、45度方向に対する検討が行えます。
付加曲げモーメントおよびせん断力の収束計算

偏心率等

  • 免震層の偏心率、等価周期、接線周期を計算・検討できます。
  • 上部構造の層間変形角、偏心率、剛性率を計算・検討できます。

断面算定

  • 支承材に対して、軸力や変位に対する検討を行います。減衰材に対しては、変位や速度に対する検討を行います。
  • 支承材の軸力の検討では、長期軸力や短期軸力のほか、鉛直震度や転倒モーメント比を考慮した最大軸力や最小軸力の検討を行います。
  • 上部構造の各部材の検討として、許容応力度計算やクライテリアを確認できます。

4.出力

  • 結果の作図として、免震部材の応力図、検定図のほか、免震層の重心剛心図や荷重変形関係図があります。
    また、支承材の最大軸力、最小軸力の位置を限界曲線図として確認できます。
  • 計算結果はシート出力と計算書の形式で出力できます。
免震部材応力図
免震部材検定図
免震層の重心剛心図
免震層の重心位置と剛心位置を平面図上で確認できます。
また、剛心位置の計算に用いた各免震部材の剛性を確認できます。
限界曲線図
限界曲線図上に長期軸力、地震時の最大軸力などを考慮した設計用軸力を表示します。
全ケースの出力だけでなく、指定のケースや検定比が一番厳しいケースのみの表示もできます。
縦軸を軸力N[kN] に、横軸を変位δ [mm] に変更できます。
許容限界曲線は設計用限界曲線の荷重や変位の比率として設定できます。
使用製品の各種特性表(高減衰ゴム系積層ゴム)
限界曲線到達時のステップ位置や上部構造の降伏時のステップ位置を表示することができます。
設定した入力スペクトルを重ねることができます。
使用製品の各種特性表(高減衰ゴム系積層ゴム)
支承材設計軸力表
支承材断面算定表
免震層の偏心率・免震層の接線周期・等価周期
免震層のQ-δ
計算書出力
計算書出力

5.その他の機能

『SS21/3D・DynamicPRO』との相互リンク

  • 免震部材を配置した『SS7』の物件データを『SS21/3D・DynamicPRO』にリンクした場合、免震部材の配置内容および製品リストが反映されます。
  • 『SS21/3D・DynamicPRO』における免震部材の配置内容を読み込むことができます。

CSV ファイルの入出力

  • 入力データの入出力や構造計算結果を出力できます。

6.『SS7 Op.免震部材』の機能紹介

『SS7』のオプションソフトウェア『SS7 Op.免震部材』の機能と操作を動画でご紹介します。

7.告示免震物件での利用の流れ

『SS7 Op.免震部材』を告示免震物件に利用する際の操作方法の流れをまとめています。

『Super Build®/SS7 Op.免震部材』告示免震物件での利用の流れ
『SS7 Op.免震部材』を告示免震物件に利用する際の操作方法の流れPDFサムネイル

8.動作環境

OS

Microsoft® Windows® 11 / 10 日本語版(64bit版)
※ARM版Windows®10、Windows®11 は動作確認しておりません。

CPU お使いのOSが推奨する環境以上
メモリ 4GB(8GB以上を推奨)
その他 DVD-ROMドライブ・インターネットに接続できる環境

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